sakaikの日々雑感~日常編

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今期のNHK語学講座2010

 今年もこの季節がやってきました。というか例年なら第1週が終わったところで書いていましたが、今年はバタバタしているうちに1ヶ月が経ってしまいました。もちろん今年も4月はゼンブ見ていますよ! (英語以外の)NHK教育テレビの語学講座。

 一応最初に私の語学講座に対するスタンスを申し上げておくと、「ちゃんと勉強する気はない。見ているうちに各言語の雰囲気がわかったら、それで楽しい。あと各国の景色とか人柄とか食べものとか、そういうのを紹介してくれる楽しいバラエティ番組」という位置付けです。ちゃんと学ぼうとしている人(と、ちゃんと学んでもらいたいと思って製作している人)、ごめんなさい。


 ということで、各番組の印象です。


EURO24

 今年の新たな試みとして、フランス、ドイツ、イタリア、スペインの各言語で基本フレーズを横断的に共有するという EURO24 (ゆーろにじゅうよん)が行われています。以前「per favor」という言葉を何かの講座で目にしたその翌日、別の言語で「por favor」というのを見て激しいデジャヴに襲われて以来、「なんか似ている」このあたりの言語を比較しながら学べたら面白そうだな、と思っていた私にとって、EURO24は念願の企画でした。あ、「EURO24」という番組があるわけではないです。上記4言語横断企画の名称ですね。

 そのEURO24。ちょっと期待していたほどの効果がでていないというか、いまひとつ面白さがうまく伝わっていないように感じました。各言語の番組中で「他の言語ではこんなのですよ」と町の風景とともに見せてくれるコーナーがありますが、あの部分だけを集めて、もう少しボリウムや解説を増やして「EURO24」という番組として放送してくれたらいいのになぁ、と思いました。もう少し詳しく見たい人は各言語の講座を見てね、という誘導もアリだと思います。(重要なのは、単に寄せ集めるだけでなくプラスアルファを付けて欲しいという部分です)

 あとはテーマの決め方も、なかなか視聴者を選ぶものでしたね。特に各地で1週間くらい滞在できる家を探そうなんて思っていない私にとっては、1ヶ月間どの言語を見ても部屋探しばかりしている状態は、この日記を書こうというモチベーションがなければちょっとつらいものでした(町の風景とか各国の習慣とか面白かったですけどね)。

 ということで、言語横断という面白い試み。ぜひ今後も工夫しながら発展させていただきたいと期待しております!


ドイツ語

 私は女優とか俳優とか芸人とかの名前を殆ど知らないし、顔認識能力が極端に低いんです。なのでドイツ語講座で番組内キャラ「くまっち」と会話するこの女性、「なんか去年とちょっと雰囲気変わったな~」なんて思っていました。別の人ですよね?(^^;)  認識ポイントは、ショートカットで、目の前にいる(ということになっている)くまっちに対して大きく歯を見せながら笑う、というあたりでしょうか。

 くまっちは昨年に引き続きサッシャさんが声を担当。普通に日本語をしゃべり、普通にドイツ語もべらべらしゃべるくまっち。無茶苦茶格好良いです。 それにしても、どの顔であの甘ったれたしゃべり方をしているのだ、と想像するといつも思わず笑ってしまいます。

 番組内容自体は昨年ほどに「東西ドイツ」の歴史に真剣に真っ正面から向かい合った趣向ではありませんが、「旧東独」の話題を避けているわけでもなく、なかなかこういう話題に触れる機会がなかった私にはとても勉強になります。


イタリア語

 EURO24は、4人の若い女性がナビゲート?ゲスト?務められているのですが、その若い女性の中で一番年の入っている萬田久子さんがナビゲータ。いや、すいません、よく知らないのですが(^^;)。

 彼女がすごくこの番組で良い味を出しているなぁというのが、今年のイタリア語講座に対する最大の印象です。イタリア語での語りかけに対して日本語で「え、それってこういうこと?」と日本語で返し、それに対してまたイタリア語でリアクションが返ってくるというシーンが何度繰り返されたことか。 地味ではありますが今までの語学講座では考えられなかった、画期的なことだと思います。なんとしても生徒役の人はイタリア語を話すべきだ、という固定観念から解放されたということですからね。かといって、まったく学ぶ気なしで斜に構えているわけでもなく、一生懸命理解しようとしている、そして日本語と違う言語を楽しんでいるという様子が伝わってきて、印象が良いです。 先生とも年齢が近いのかな? 良い雰囲気の友達同士という感じで、肩に力が入らず見ることができる番組です。

 今これを書きながら思い出そうとしても、「何かを学んだ」感が全然ないのはなんだろう(^^;)。やはりイタレンジャーのインパクトが強すぎたのかもしれません(笑)。


フランス語

 実は密かに國枝先生のファンなのです。常に笑みを含んだお顔で、ほどよく聞きやすいテンポと声質で説明をしてくれて、変に力が入っていないので疲れない。 すっごく力が入っていてちょっと疲れちゃうパトリスとのバランス抜群です(笑)。

 イタリア語とは正反対に、ナビゲータの知花くららさんもかなりフランス語をお話になり、出演者どうしで流暢な会話が繰り広げられることも。格好良いです。

 フランス語講座ではいつか「ツールドフランスゆかりの地をめぐる」みたいな企画で、バントゥやラルプデュエズ、ポー、パリなどを紹介したりレース語の解説なんかをしてくれることを期待しているのですが、視聴者層と合わないのでしょうね。ジャージの色で、ジョーヌ、ベール、ブランなどの色の名前を覚えたクチです(だから英語でも ベール と聞くと、とっさに緑を思い浮かべてしまって困っています^^;)


スペイン語

 ここまでの全ての回を眺めてはいたのですが、驚くほど印象に残っていないのです。すいません。

後半の名画紹介のコーナーも、あんなに過剰演出しないで絵を紹介してくれたらどんなによかっただろう、と残念に思いました。

 おそらく今年の製作コンセプトと私の好みの相性が悪いのだと思います。こういう年もあるさ。。

 

中国語

 双子の姉妹、鶯さんと燕さん(インさんとイェンさん)が登場。ステレオで両脇から同じ事を言われるのは幻想的といえばそうだし、オカルトといえばそうかも。 いずれにせよ、すっごいインパクトあります(笑)。

 何回目かで2人が箏を弾いていて「へ~、この人たち、こんなこともできるんだ」と思っていたら、そちらが本業だったと! 素敵な演奏でした。演奏のコーナーは毎回見たいなぁ~。

 ほどよくゆるやかに簡体字の紹介をしつつ、ネイティブの方と先生を上手に使いながら、印象の良い番組です。 ただ、印象強くしようとしているのか、生徒役の山本太郎さん、ちょっとひとつひとつの動作が大げさすぎて見ていて疲れちゃうので(あるいは語学よりも演技が大切なのか、とも見えて醒めてしまう)、自然体でひとつお願いしたいところです。 「いかにも演出」という感じで「えっ、これってそうなんですか?」と言われても感情移入できないのです。ほんとに心から驚いて欲しい、知りたいと思って欲しい、そう思いました。

 あと毎年中国語を見ていてイヤになってしまうのが、四声のこと。 これ、大切だということは分かるのですが、四声を誤るとどの程度通じないんでしょうね? 例えば料理屋で「すいませんハシください」の「ハシ」の発音が「橋」の発音になったとしても、ウェイターさんが橋を持ってくることなんてまずないですよね。このように発音が違っても「場」によってだいたい想像がつくようなものなら、四声を気にして萎縮する前にどんどん会話の雰囲気に慣れてみたいと思うのです。いっぱい例文を話してみたあとで「実は発音の仕組みとして、4つのパターンがあるんですよ」という説明が来るような、そんなココロミがあってもいいのではないでしょうか。 どうしても(NHKの講座に限らず)中国語を学ぶということは、入口のドアがどえらく分厚いものだと、いつも感じるのです。


ハングル

 どうもこの数年のNHKテレビのハングル講座は、明らかに私とは違う層がターゲットのようです。とにかく「ドラマで釣っておけばいいだろう」という色を強く感じます。はい、たぶん合っています。そのほうが視聴率取れますもんね。

 私はもっといろんな町を見せて欲しいんですよ-。おいしいものを見せて欲しいんですよー。文化や歴史を紹介してほしいんですよー(時代劇じゃなくて)。

 

ロシア語

 昨年下半期の再放送ですが、私は今回初めて見ます。ロシア語は音が私の一番好きな言語なので、現地での会話のシーンが毎度楽しみです。

 ロシア人のおふたり、日本語もとても上手で、欧米系言語の講座の中では一番日本語をしゃべている講座かも、と感じました。

 モスクワから離れて、ウラジオストクイルクーツクなどを紹介してくれるのもいいですね。シベリア鉄道も予定していたと思うけど、ノボシビルスクには寄ってくれるのかしらん。



ということで

  • 当面見続けることになりそうなのは
    • ロシア語、ドイツ語
  • 迷ってるのは
    • 中国語、イタリア語、フランス語
  • そろそろ試聴をやめようかなと思っているのは
    • ハングル、スペイン語

参考:

2009年の:http://sakaiklife.hateblo.jp/entry/20090410/nhkgogaku2009
2008年の:http://sakaiklife.hateblo.jp/entry/20080407/nhkgogaku2008

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