sakaikの日々雑感~日常編

sakaikの日々の雑記。食べ物、読み物、お出かけ(旅行)などなど

「話し方」の心理学

 言葉で相手になにかを伝えたり理解したりすることは難しい。このことは我々人間がどの時代にも普遍的に持っていた悩みのようだ。

 何気なく手にして読んだこの本が、まさか50年近くも前(1963年)に書かれたことを知ったのは、本を読み終えてからのことだった。まったく古くささを感じなかった。それくらい、この本に書かれていることは、時代を経て変化しない普遍性を持ったものであると言えよう。


 相手に聞いてほしいとき、理解してほしいとき。相手から情報を引き出したいとき。相手が感情的になっている時。

 様々なシーンでの相手の気持ちを考えた「会話」によって交流がはかられていく様子を、豊富な事例とともに読むことができる。


 個別の内容については、今となってはとりたてて新しい発見があるものではないが、逆に言えば、昨今目にする多くの主張の原点がこの本にあり、一読の価値がある一冊と言えるだろう。


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