- 作者: 石黒圭
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/09/17
- メディア: 新書
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かなり前に知人に教えてもらい興味を持っていたけれども、その後なかなか手つかずでいて、今回ようやく読むことができた一冊。
とにかくこれはすごい。非常に狭く、しかも誰も気にしていなかったような部分を、とことん掘り下げて研究し、解説しています。
その名は「接続詞」。使わないと味気なく、意味もわかりにくい文章になってしまうけれども、使うときにはあまり大切にはされていない品詞。その用法、解釈など、筆者の知見が満載です。
書籍の性質上、様々な文章から引用した例文が多く掲載されていることで、(本来、接続詞の用法に絞って読むべきところを)その文の意味までついつい読み込んでしまい、頭の切り替えがなかなか大変な面はありますが、すばらしい本だと思います。
難点は、この本を読んでしまうと、文章が書けなくなってしまうこと。今まで以上に文と文のつなぎが気になってしまい、筆が前に進まないのです(ちなみにこの日記は一切そういう事を気にせずに書いています)。
そんな副作用もありながらも、今まで思いもしなかった観点を与えてくれる一冊でした。
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