- 作者: ブライアン・トレーシー,門田 美鈴
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/02/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この手の営業がニガテだ。心の障壁を取り払う、とか、お客様に必要なものを、というと聞こえが良いが、要するに、相手の心理の裏をついていかに上手に(騙して)買わせるか、ということでもあるからだ。
原書は2007年に書かれたものだそうだが、特に目新しいことは、ない。さぼらず効率よく客先を回り、心を強く持って、クロージングは適切なタイミングで単刀直入に。
きっと、この著者のブライアンは、適切なタイミングかつ適切な方法で、顧客の気持ちの良いようにこれらの手法を使っているのだと思うが、これを読んで表面のテクニックだけを真似た営業の相手をしなければならないと思うと、ぞっとする。
「安っぽいダメ営業を増殖させるイヤな本」
そう思った矢先。
一番後ろについている「解説」が非常によかった。書かれたのは営業コンサルタントの和田裕美さん。この本に書かれている事でも自身で使ったことがないものがある(向いていないと思う)と白状し、まずは本書の内容は「知識」として、あとは自分の中でシミュレーションして、自分なりの方法でつかるように勧めています。「私にとってのクロージングは "お客様の背中をそっと押すこと"」という言葉にすべての込められているように思います。このスタート地点なしで本書のメインで書かれている様々なテクニックをそのまま使おうとする営業さんが増えないことを祈るとともに、私が彼らの相手をするための無駄な時間を作らなくて済むことを願っています。
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