高松から徳島への移動の道に、和三盆の三谷精糖があります。もうすぐ高知に入ろうかというあたりの香川県内です。
恥ずかしながら私は、こちらのお店の事をこれまで存じ上げておらず、一緒に仕事をしているお客様に「高松から高知にかけて移動するんですよ」と話したところ、教えていただいた次第。昔ながらの仕組みで丁寧に作られた和三盆。上品で高級感のある、おみやげにも喜ばれる一品です(何を宣伝しているんだ、私は(笑))。
和三盆の三谷精糖: http://www.wasanbon.com/
高速道路(高松自動車道)ではなく、国道11号線を南下していくと、黄色い「和三盆 三谷精糖 羽根さぬき本舗」の看板が見えてきます。石敷きの広場に、一瞬「えっ?ここ?」と躊躇しますが、ここなので、入ります(笑)。
駐車場内には、三谷精糖さんのブログ等でも紹介されていた「やっと建てた看板」があるので、あぁここで正しかったのだ、と安心することができました。
「営業中」と書いていなければ一瞬躊躇するようなプライベートっぽい空間に入っていきます。
平日の午前ということもあってか、先客はなく、まずはおもてなしをいただきました。興奮していてその時全然気づかなかったのですが、写真、ちゃんと撮れてません(^^;)。抹茶味の和三盆(茶毬)もいただいたのに、お湯のみの陰に(笑)。
ほかのお客さんもいなかったので、若女将さん(?)にいっぱいお話を伺うことができました。
店舗の2回からは、どすんどすん、ばたんばたん、と何かを叩きつけるような音がずっと響いています。これは、型抜きをしているところとのこと。様々なお花を中心として、干支や季節のモノなどを、ここで作っているのですね。
店舗の奥の硝子の向こう側には、木材が何本も斜めに立てかけてあるような装置。よく見ると高い側の端にはロープで大きな石がぶら下げられています。そう、てこの原理です。支点は反対側の端。支点に近いあたりに下向きに大きな力が加わり、絞り出しを行っているそうです。丁度良い重みで、じわじわと蜜を出す技術こそが、211年の伝統(2015年現在)なのでしょうね。動くものではないので、地味ではありますが、無言の迫力に少し鳥肌が立ちました。
諸方面へのおみやげをたくさん買い込んで、お店を出ようとしたその時、ちょうど次のお客さんが。ぴったりと、自分の居たいだけお店を独占できて、お得感満載の三谷精糖訪問でした。
おみやげは、みんなにとても喜んでもらえました。良いものが分かる知人らに囲まれていて幸せです。
どうもありがとうございました。
この後は、また車に乗って、鳴門大橋へと向かいます。