- 作者: 佐々淳行
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/02
- メディア: 単行本
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私にとって、もっとも縁遠いプロフェッショナルのひとつ、「広報のプロ」。
著者の佐々氏は、警察庁→内閣安全室長 という経歴を持つ、記者会見のプロ。製品発表などのほのぼのとしたものではなく、「猛獣みたいな」社会部記者への対応や、お詫び会見などを中心に、数多くの会見をこなしてきたとのこと。
具体例が多く、入り込んで一気に読みました。
「情報発信箇所の集約」「嘘になるような発言はしない」「守りの広報/攻めの広報」「感情に訴える誤謬」「責任と犬と新聞記者は逃げると追ってくる」「会見では、言うべきことの資料ではなく、ネガティブリスト(行ってはならないことのリスト)を作成すべし」「動きがなくても発表を。定例の場合は"発表事項なし"だけでも。」など、心に残る言葉がたくさんありました。
巻末にまとめられた「記者会見の心得十箇条(記者会見十戒)」を項目名だけ紹介。
第一条 嘘は禁物
第二条 言えないことは「言えない」と言う
第三条 知ったかぶりは禁物
第四条 ミスリード的相槌を慎む
第五条 逃げない、待たせない
第六条 締切時間への配慮
第七条 オフレコの活用
第八条 資料は先手を打って配布する
第九条 素直な陳謝
第十条 解禁条件付き(エムバーゴ)の発表方法
付記 酒を飲んで記者会見をするな
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