疑人用いず、用人疑わず - sakaikの日々雑感～日常編

　今や、スマホ業界では私の中ではHTCを抜いてトップクラスのアジアの企業サムスン。スマホじゃなくても色々やっているけど、まぁ私にとってはスマホのサムスンということで。

　その創業者の伝記。

　家の金で遊びほうけて、その後突然目覚めて成功しては、お国の都合で失い、国内でバッシングに遭い。

　どの国でも成功というのはたいへんなものだなと思う一方、かの国でよくぞここまで成長可能だったと、その努力と手腕には驚かされる。

　本書は、著者の山粼勝彦氏の視線でのイ・ビョンチョル氏が紹介されているシーンが多い。もちろん、直接出会っていなかった頃のエピソードについては取材による伝聞形態となるとして、同じ時間と空間を共有した際の記述が、あくまでも著者の視点であることに、よりイ氏が人間味あふれるようで、好感を持った。