長いけどあっという間だった3週間。今年も夏が終わりました。ツール・ド・フランス2011最終ステージ。パリ・シャンゼリゼへ向かう95kmのステージ。
前半はいつも通りののんびりムード。例年はツール中盤から後半に向けての山岳ステージで獲得したマイヨ・ジョーヌを、最終日1日前のTTでも守り、最終日のパレードに臨む、という展開が多かったので、気持ち的にも「いよいよだな!」という感慨があるのですが、今回は、19ステージ山岳でようやく本命のひとりと見られていたアンディ・シュレックが総合ジャージを獲得し、そして翌日のTTでカデル・エバンスに奪われるという展開だったため、エバンスがマイヨジョーヌを着ている姿を見るのが最終日1日だけということで、最終日なのに何かこう少し慣れないというか、500ページある本の最後1ページで大どんでん返しがあって「犯人はヤス」みたいな肩すかし感というか、そういう急展開感を感じました。決して悪い気分じゃないんですけどね。慣れないだけ。
総合3位までの表彰は、シュレック兄弟にエバンスが挟まれる、何かこう、両脇からいたずらされそうな構図(笑)。絶対兄弟でエバンスの背中つねってるよ!(ないない)
4賞は、全員が初めての獲得。とても新鮮で、とても豪華な表彰台でした。総合エバンスのほかは、マイヨヴェールがカヴェンディッシュ、アポアルージュがSサンチェス、ブランがピエル・ローラン。 ローランは山岳ステージでヴォクレールを献身的にアシストし、そしてステージも取るわ新人賞も取るわで、その活躍に感動しました。余計な事を書くようだけど、あまりにできすぎているので、ピエポリ的な何かが今後判明しないことを切に切に願っております。カヴェのポイント賞は、本当に主催者の思惑通りでしたね。中間スプリントの設定も非常に面白かったです。
前半は、主催者側の不手際とも呼べる事故や大怪我につながる集団落車が多く、また、なかなか山岳に入らない展開にやきもきしたりもしましたが、「終わりよければすべてよし」的に、上手に騙された気がします(笑)。
特に山岳後半では、どの総合系選手も「お見合い」せずに、しっかりと勝負する姿が見られ、力と力が真っ正面からぶつかりあった、心地よいツール・ド・フランスだったなと感じています。グリーのコミュでお話させていただいている方が「清々しい」という言葉を使っていましたが、まさにそんな今年のツール・ド・フランスでした。
3週間お目汚し失礼しました。これで夜ゆっくり寝られます(笑)
#後日、データなどをまとめてアップするかもしれません
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