sakaikの日々雑感~日常編

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ツール・ド・フランス2011・第20ステージITT

 普段ITTは淡々と見る(あるいは見るのをパスする)私が、興奮したタイムトライアル。「人間がこんな表情になるものかと思った」とグリーのコミュで言われたとおり、各選手が瞳孔を開いて前を見据えて集中していたスタート前。「羽生睨み」に匹敵する集中力の連続だったと言って良いでしょう。

ITTスタート前の総合順位とタイム差

1 アンディ・シュレック    +0:00

2 フランク・シュレック    +0:53

3 カデル・エバンス      +0:57

4 トマ・ボクレール      +2:10

5 ダミアノ・クネゴ      +3:31

6 アルベルト・コンタドール  +3:55

7 サミュエル・サンチェス   +4:22

8 イバン・バッソ       +4:40

ITTゴール後の総合順位とタイム差

1 カデル・エバンス      +0:00

2 アンディ・シュレック    +1:34

3 フランク・シュレック    +2:30

4 トマ・ボクレール      +3:20

5 アルベルト・コンタドール  +3:57

6 サミュエル・サンチェス   +4:55

7 ダミアノ・クネゴ      +6:05

8 イバン・バッソ       +7:23

・3位エバンスが得意のTTでF&Aシュレックを抜き去り

ヴォクレールが4位を守り

クネゴが2つ順位を落として7位に

・そのぶんコンタドールが6位から5位、サンチェスが7位から6位に順位を上げた

そんなITTでした。


 そして、これによりエバンスが悲願のマイヨジョーヌに!昨年、せっかく着たマイヨジョーヌを骨折の山岳ステージで涙ながらに脱いだ以来のマイヨジョーヌ、そして事実上それが確定したステージでした。泣けるわー。

 エバンスって感情を押しころす人で、ステージ勝利をしたときも胸元で小さくガッツポーズを取るだけだったり(ガッツポースしないときもあるくらい)、喜びを爆発させずにじわじわと泣いたり、どことなく古き良き日本人的なところがあるなと感じています。そういうところも人気の由来なのでしょうね。

 巨大掲示板で誰かが「ボトルを拾った!」と書いていたことでエバンスを認識したのが、10年近く前のことだと思います。以来、いつもどこでもいいところに名前を見るのに、何だか頂点まで行かない線種、という印象で眺めていました。一昨年のアルカンシェルで、ようやく大きなものを手に入れたと喜びました。そして今回、ツール・ド・フランスの頂点の証である最終マイヨ・ジョーヌを手にすることになりそうです。明日事故なく走ってください・・・


 ちょっぴりネガティブな事を書くと、BMCのチームメイトたちは明日、どんな顔してシャンゼリゼへの隊列を組むのかな。胸張ってエバンスに対する観客の声援に応えられる動きをしたのかな、とは、どうしても思ってしまう、今年のBMCのチーム力でした。最後にエバンスにTTのコースについて(だと思う)アップ中に説明していた選手は、大殊勲賞だと思いますけどね^^。


 いよいよ、あと1日です。アンディが総合トップを逃したのは残念だったけど、とても豪華な表彰台になりそうです。4賞もトップ3も。念願の兄弟表彰台ですしね(^^)。


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