キズナのマーケティング

キズナのマーケティング ソーシャルメディアが切り拓くマーケティング新時代 (アスキー新書)

　消費者に「知って／覚えてもらい」「気にかけてもらい」「親しみを感じてもらい」という【キズナ】によってマーケティングを成功させようというお話。

　机上論や理想論ではなく、著者の経験に基づいて説得力のある具体策が述べられている点が非常に興味深い。読みながら14枚もの付箋紙を貼ってしまった（私にとっては、かなり多いほう）。

　本書は、序盤でまず「キズナ作りの重要性」について説く。キズナとは何なのか。何のトクがあるのか。どうやって広げていくのか、など。

　効果測定や、効果が出るまでの期間、効果の種類などについて夢を見ちゃっている人に釘を刺す話を経て、最後に「最大の壁は、社内」の章でまとめている。ひとつひとつの話が具体的で「ソーシャルメディア挑戦マニュアル」と呼んでも良いくらいだ。

　私自身は喫緊の課題として本書の個々の具体策を講じる必要を持っているわけではないが、必要となったときにすぐに取り出し、目を通し直して役立つ本だと思った。

　「コネ営業」とか「仲良しマーケ」などと、これまで私は呼んでいたが、これからは「キズナマーケ」と呼ぶことにしたいと思う。

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