sakaikの日々雑感~日常編

sakaikの日々の雑記。食べ物、読み物、お出かけ(旅行)などなど

サラリーマンのための「会社の外」で稼ぐ術

 タイトルには「稼ぐ」と入っていますが、より広い意味で「活躍する」と解釈して読んだほうが、より本書の本質を理解できるように思います。その一例として(といっても本書の大部分を占めていますが)の「会社の外での稼ぎ」という位置づけで読んでいくと、直接お金に結びつかない生き甲斐、あるいはいわゆるワークライフバランスと言われるものの本質にもつながるかと思います。


 あれもこれもやることはできない。やりたいこと(本書のメインテーマでは「会社の外での稼ぎ」)をやるために、なにをやらないのか。それを徹底することが重要だと説いています。賛否は分かれるところだろうとしつつ、例えば上司と「うまくやっておく」ことが色々と得である(無駄な時間を使わなくて済む、いざという時に守ってもらえる、など)と説くなど非常に現実的な部分にも(その個別の主張への賛否は置いておくとしても)好感を持ちました。


 著者の方とお会いしてみたいなぁと思う反面、これだけ人脈をすでにお持ちの方のようなので、お会いしても「数千人いる知り合いのひとり」「年間数百人の新しい人と出会って忘れられるうちのひとり」になるのなら寂しいなぁ、という思いもあったりして、複雑な気分です(笑)。いつか、継続的なお付き合いができる魅力を私のほうが持った時に、自然にお会いできたら、などと思っています。



 本書の(広い意味での)主張に共感したのは、それが、私がいま普通にやっているオープンソースソフトのコミュニティ活動の考え方に近いからなのかな、という気がしてきました。 「お金」を目標にするか否かという違いはありますが、その点が却って私が本書のなかで「稼ぎ」ではなく「活躍」をクローズアップする理由なのかもしれません。

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