sakaikの日々雑感~日常編

sakaikの日々の雑記。食べ物、読み物、お出かけ(旅行)などなど

まずルールを破れ

 「まずルールを破れ」というタイトルではあるが、特にルールを破ることを強く勧めている本という印象はうけず、至極まっとうなマネジメント本であると感じた。タイトルは「勝手な思い込みで発想や行動に枠をはめるなよ」という程度の意味だと解釈した。


 マネージャーが肝に銘じておくべき4つの事柄が各章ごとにまとめられている。

1. 才能に恵まれた人材を選び出す

2. 目標とする成果をはっきりと示す

3. 部下の強みを徹底的に活かす

4. 部下の強みが活きる場所を探り当てる

 ある会社の人について「悪い人ではないが、悪いマネージャーである」という論評の言葉は、非常に重い。本書の著者は、たくさんのマネージャーから話を聞き、その中から本質となることがらを炙り出し、本書に記した。

 この本を読むだけで、「8万人のマネージャと100万人の従業員のインタビュー」の成果を疑似体験できるという点でも、(主に部下の)マネジメントに興味があるすべての人に一読をお勧めしたい一冊である。