美しい縦長の湖の脇を通って南下するコース。湖岸の岩をくりぬいてトンネルを造ったり、左右を岩で囲まれた「隠れ家的な」瀧があったりなど風景も美しいコース。平坦。
久々に平坦ステージらしい展開を見ることができました。2人の逃げは残り10km程度(曖昧な記憶)で吸収。あとはスプリンターのチームがトレインを組み、高速で集団をコントロールしたままゴール前に飛び込みます。
気づいたら先頭に立っているのはグライペル。そのままスリップに入った選手らを引き離しつつゴール。勝った瞬間もその後のチームメートや他チームの仲間などから祝福されている時も、非常に嬉しそうな顔をしていました。その表情には、長い長い緊張、そして残された唯一のチャンスでようやく結果を出せた安心感を読み取りました。心の奥底からわき上がるような素敵な笑顔でした。グライペルってこんな(人間的に)魅力的だったっけ?(「速い」という以外はよく知らなかった)
アラシロもゴール前でボネを引いていたのか、ボネが10位、アラシロ13位。エース級のスプリンターたちがすでにいなくなっているという点を差し引いても、平坦ステージの集団ゴールで13位(しかも連日の13位!)ってすごいことなのですが、もう13位くらいじゃ驚かないよっ!(笑)
自身が勝つことも当然期待していますが、それ以外でも「ゴール前でエースを発射して勝たせる」役をしっかりこなしたり、「残り5kmくらいから2km間くらいガンガンに集団をひきまくる」役などの「エースアシスト」としての活躍も期待していますから、まだまだ日本人として「前人未踏の大役」はたくさんあると思います。本当に、狙ったかのように一歩一歩順番に実績をあげてくれることに感謝します。
そのアラシロ。本日はほぼ集団ゴールだったため、総合順位は変わらず107位。
放送中の辻さんの現地レポートでは、明後日のステージにあるチマコッピが、いまだ高い雪(5mとか7mとか言っていたかな)に覆われていて、道は雪かきしてあるものの天気が雨になるかもしれない、その場合チマコッピが(今年も)キャンセルになって、迂回路としてモルティローロになることが「プランB」として用意されているという情報。
モルティローロって明日のステージでも通ります。まさか2日続けて同じ山に登ることになったりしたら、、、それはそれでドキドキですね。 もちろん当初の予定通りのチマコッピ通過を見届けたいところではありますが。
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