sakaikの日々雑感~日常編

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ジロ・デ・イタリア2010第17ステージ。またアラシロが!

 1級山岳を越えて降りて、最後にカテゴリはついていないけど2級か3級っぽく見えなくもない坂を登ってゴール、というステージ。19人の逃げが集団に容認されて、小競り合いはあったものの、その中から抜け出した選手が優勝し、後続の総合陣も結果としてはみんな一緒にゴールした、という非常に淡々としたステージでした。


 その19人の逃げの中には、またしてもアラシロが!

 見ている側の感覚としては、第5ステージで逃げを決めて一杯見せ場を作ってくれたので、もういいよ、このジロは本当に良いジロでした、という気分だったのですが、まさかまた逃げを成功させてくれるとは思っていませんでした。しかもあの厳しい山岳タイムトライアルの翌日に。

 19人の逃げは終盤、何度かの仕掛けあいがあり、アラシロも仕掛けたり追いかけたり大活躍でしたが、最後は3人が逃げを決定。後で聞くところによるとアラシロはその3人を追おうとしたところでチェーンが落ちてしまったとか。それもバイクコントロールの実力ではありますが、残念でした。(だって、ランスが、ツール・ド・フランスの重要なシーンでチェーン落としちゃったなんて聞いたことないですからね(あのリュザルディダンの落車後に足を外したのが印象的なくらいで))

 最後は逃げ集団もかなりバラけながらゴール。アラシロも2:12遅れの13位で、セレンセンとデュケと一緒にゴール。「グランツールで、逃げを決めて、13位になった」 ・・・・・2年前にこの言葉を目にしたら「あはは。そんなすごいことがあったらいいね~」なんて笑い飛ばしていたかもしれないこのシーンを 「残念だった」 と感じるようになった気持ちの変化。 面白いものですね。


 後続はずっとアロヨのケースデパーニュがコントロールしていたものの、最後の登りに入るあたりからまたしてもリクイガスがコントロール。「緑の山岳列車」すっかりお馴染みになりました。総合優勝を「とれたらいいな」ではなく「絶対取りに行く」というこのチームの姿勢は往年の USPSディスカバリーのチーム力に重なる部分もあり、これは何としてもバッソに勝ってもらいたいと、私は思うのでありました。

 その総合集団では(1秒のタイム差取られましたが)スカルポーニバッソ、ニバリ、アロヨ、ヴィノクロフ、エバンス、カルペツらが一緒にゴール(他2人)。サストレは5秒差、クネゴは8秒差を取られています。


 このステージでは3人が未出走または途中リタイア。

17 DNS David Loosli    (Swi) Lampre
17 DNF Federico Canuti (Ita) Colnago
17 DNF Francesco Reda  (Ita) Quick Step

 アラシロはこの10分以上のタイム差での逃げを決めたことにより、総合順位を 2:29:03 遅れの 107位まで一気にジャンプアップさせました。ここまでくると「2桁」を期待しちゃいますが、それには現在のタイム差であと15分くらい頑張らないといけないので難しいでしょうね。「10x番」からは下がらないことを期待としたいと思います。


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