sakaikの日々雑感~日常編

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プロダクティブプログラマ

 第1部が必ずしもシステム開発には直結しないお話、第2部が開発手法や開発ツールなどにも踏み込んだより具体的な話、という構成で、「より安全に、よりラクする」方法の工夫について紹介している本。

 第2部については自分が使用している環境に直接マッチしないとなかなか移入して読むことは難しかったが、第1部での様々なポリシーには共感するところが多かった。

 いわく「無駄な作業をしない-ワンクリックで済むようにできるところを毎回5クリックもしないなど-」、いわく「集中できる環境を作る-無駄なものは目に入らないようにするなど-」、いわく「自動化する-何度もやる作業を何度も時間をかけて手作業しないなど-」という感じ。

 中でも「自動化」の過程において「ヤクの毛刈り」をしないように読者を諫めている。ヤクの毛刈りとはたとえば、あるツールを使おうとしたら別のツールを入れる必要があってそれを入れたら対応しているライブラリのバージョンを上げる必要があって上げてみたら元々動いていた大事なツールが動かなくなったので動くように工夫して、設定ファイルが意外と複雑だったのでゴリゴリかいていると今まで使ったことのない言語の知識が必要になって勉強を始めて・・・・ のようにイモヅル式にもともとの目的を忘れてしまうかのような行動。 心当たりもたくさんあり、グサっと来た。


 具体的なツールの設定方法としては、私が一番便利に感じたのは explorer のパラメタ設定のこと。

私は通常使う開発関係のファイルはすべて一つのディレクトリ(C:\e\projects\)に納めている。ここ以外のディレクトリを見る必要があるのは比較的稀だ。 ということで、エクスプローラがそのディレクト下のファイル群のみ見せてくれるという設定をしておけば余計なものを目にしなくて済むし、誤って作業ディレクトリ外をクリックして嫌な思いをすることもなくなる。

 本書で紹介されていた explorer のオプションを使うとこんな感じ。

  

  %windir%\explorer.exe /e,/root,C:\e\projects

 これで C:\projects がエクスプローラ上のルートディレクトリであるかのように開かれるので、こんなショートカットを用意しておいて、開発ファイル群を見る時専用のウィンドウを開くようにしておくのだ。

 ちょっとしたことだけど、何気に便利。


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