いやぁ、シビれた!
やや起伏はあるものの単調な平坦系ステージになるだろう、と思いきや、いやはやものすごいステージだった。
前半、2人の逃げが決まる。その2人は、エウスカルテルのランダルーチェとドミナのシメオーニ。放送が始まった時にはすでに逃げていたから、かれこれ120kmほどを2人で逃げたことになる。
途中で2人と集団との差は10分を超えた。今日は逃げ容認でこのまま淡々と進むのかなと思った矢先、やおら集団が速度を上げ始めた。クイック・ステップを中心として3,4チームほど。ベッティーニが強烈に引く。ビランクが引く。モローも引く。引く。引く。先ほどまで引いていたブリオッシュはその後ろで見ているだけ。とにかく早い。しかし逃げも早い。
みるみる差は縮まるが、1kmのゲートをくぐってもまだつかまらない。この時点でも2人は「もしかしたら逃げ切れるかもしれない」と思っていたに違いない。
500m。まだつかまらない
300m。まだつかまらない
ゴール直前。つかまった------------!------!!----------------!!!
ステージを取ったのは、誰?誰?
ぉぉぉ!!マキュワン!!
映画「アンダルシアの夏」を見た人ならば、あのゴールシーンが頭をよぎったに違いない。映画では横一直線の結果主人公がステージ優勝したが、このステージでは残念ながらそうはならなかった。
ゴール後のマキュワンの晴れ晴れとした表情といったら、もう最高。「とっちゃったよー。ははは」みたいな感じで。
マキュワンは「きたないスプリント」(車体を左右に振ったり、品のないかぶせかたをしたり)をするので好きではなかったが、このように力で勝つマキュワンはカコイイ!!
逃げていた2人は 10位と17位。
ツール・ド・フランス第9ステージ結果:
1 Robbie McEwen (Aus) Lotto-Domo 3.32.55 (45.22 km/h) 2 Thor Hushovd (Nor) Credit Agricole 3 Stuart O'Grady (Aus) Cofidis 4 Jerome Pineau (Fra) Brioches 5 Erik Zabel (Ger) T-Mobile Team 6 Janek Tombak (Est) Cofidis 7 Tom Boonen (Bel) Quick Step-Davitamon 8 Danilo Hondo (Ger) Gerolsteiner 9 Sergio Marinangeli (Ita) Domina Vacanze 10 Inigo Landaluze (Spa) Euskaltel 17 Filippo Simeoni (Ita) Domina Vacanze
総合に変動なし。
ついにキルシプーがリタイア。
スプリンターがどんどん減っていく。まぁ「お帰りになるかな」という有力どころはこのキルシプーでみんなお帰りになっただろうか。残っているスプリンターは本気だと思う。
第9ステージ未出走、リタイア選手:
DNF Jaan Kirsipuu (Est) AG2R DNS Samuel Dumoulin (Fra) AG2R DNS Martin Hvastija (Slo) Alessio-Bianchi DNS Stefano Casagranda (Ita) Saeco