- 作者: 稲田一
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2010/01/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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学生時代、英文法がキライだった。動詞の次にくる品詞が何かを分析したところで、会話で咄嗟に使えるわけではないし、そもそも我々が日本語を話す際にだって、「これは上一段活用だから連用形にして、、、」などと考えて言葉を発しているわけではない。文法を学ぶなんてことは、単に分析好きの学者に騙されているだけだ。会話ができることこそが言語を学ぶ上で最大かつ唯一の大切なことなのだ。と言っていたが、その後、数十年経過した今でも、会話すらできない私である。
当時と今が異なるのは、膨大な量の英語を耳にしてきたということ。意味はわからないけど、この蓄積の上でなら改めて文法を学ぶことで良い効果が出るのではないか、と漠然と思っていた頃にタイミングよく出会ったのが本書でした。
結果として、今だから自然に「あぁそういうことか」と納得できるものあり、今でもやはり「なに、リクツこねまわしてるんだよ」と思うものあり。今後さらに多くの表現に触れて、なぜそんな表現になるのかに迷ったときに、こういった文法書に帰ってくるといいものなのかもしれないな、と感じました。