sakaikの日々雑感~日常編

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15歳からのファイナンス理論入門


 子どもの頃、そう、この本のタイトルにある通り15歳頃にこの本に出会っていたら、物の考え方が随分変わっていたのではないか、いや、きっと意味も分からずに「わからないって事をいかにも尤もらしく言う人もいるもんだなー」くらいに分かった振りをして批判をしていたかもしれない。


 要するに、

「将来どうなるか分からないことにお金を出してあげるのだから、ちょっと色をつけてーな。」

「すぐじゃないんやろ?待ち代、払えや!」

というのがファイナンス理論というものらしい。(省略しすぎか(^^;))


 不確かなこと(=リスク)は世の中に常にあって、その不確かさを少しでも下げようとする努力。毛色の違うものに二股三股かけておくことで全滅を防ぐ工夫(=リスク分散)。「ここまで頑張ってきた事が無駄になっちゃう」という未練が招く不幸(埋没費用)。

 こういったものが、この本ではわかりやすい実例を挙げて紹介されています。


 正解はひとつだけであって、正解以外は不正解。そんな判断をついしてしまいがちな学生さんに、ぜひ読んでもらいたい本です。

 社会人になって、何かのタイミングでこの本に書かれているような事を当然のように理解できていく人たちと、そうでない人がいます。端から見ているとその成長度合いや折れにくさは一目瞭然。この本で、前者の考え方ができる若い人たちが増えてくれたらいいな、と願わずにはいられない、そんな一冊でした。


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