sakaikの日々雑感~日常編

sakaikの日々の雑記。食べ物、読み物、お出かけ(旅行)などなど

被取締役新入社員

被取締役新入社員

被取締役新入社員

 コメディタッチで、ついつい一気に最後まで読んでしまいたくなりました。そんなに簡単に人の評価はかわらねーよ、とか、この設定の人物はこんなことできねーだろ、など大きな流れに疑問を感じるシナリオではありますが、そんなところは気にしないで、各場面を楽しむようにすると存分に味わえる本だと思いました。

 「人は誰もが自分よりもダメなやつが居ることを知って安心する」という心理を会社運営に利用した社長が、「ひとりいじめられっ子」として特別待遇で雇用したのが、主人公である羽毛口信夫。月給20万円、役員報酬3000万円、という荒唐無稽な状況設定で話は始まります。

 場面の転換がおもしろい本なのでネタバレになるようなことはここでは避けますが、ともかくみんなの捌け口になることで会社の空気が良くなっていくという、冷静に考えると心傷むシチュエーションでした。 「あいつより俺のほうができるさ」といがみ合っていたもの同士が、「羽毛口は俺より下だ」という事実を認めて安心することで、お互いにくだらない意地の張り合いのない仕事ができるという仕掛けです。

 その後の羽毛口の活躍(?)。とにかく失敗してみんなの嘲笑の的になることが任務であるのだから、各シーンごとに成功は失敗、失敗が成功というジレンマをかかえつつの展開となります。いったい何が起こるのか、読む方はお楽しみあれ。


 不覚にも何カ所か、じーんと目頭が熱くなった。


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社長よりも偉いもの

社長よりも偉いもの 新卒に見捨てられた会社の復活物語

社長よりも偉いもの 新卒に見捨てられた会社の復活物語


 初めて採った新卒5人のうち、4人までが6月には辞めてしまったテクノマスタ社。知り合いのうまく回っている会社の社長に新人に逃げられない方策を訊ねてみようというところから話は始まる。

 単純に、入ってきた新人の扱い方を工夫すれば良いと考えていたテクノマスタの社長に突きつけられた現実は、「ビジョンのなさ」。新卒に限らず全社員が何を目標に走っていったら良いのかを指し示す道標がないということである。

 私の知る会社でも、この「ビジョン」がしっかりしている会社とそうでない会社がきれいに二分される。 個人的には「ビジョン」という言葉は分かったような気になるだけで中身のない言葉だと感じており、それこそビジョンと言った時点ですでにビジョンが形骸化しているような印象さえ受けるので、「この会社は何についてのプロ集団なのか」という言葉を使うことにしている。自分たちは何を持ち、その持っているものを通じて誰に何を提供したいのか、それを明確にするということだ。

 ひとりひとりはそれなりに平均以上に優秀なのに、チームや会社がちぐはぐなのを良く見かける。それぞれがそれぞれの思惑で動いたら、完成するものも完成しなくなるのは当然のことであるのに、さすがにそこまでひどい状況にはならずになまじっか「なんとかなって」しまうことで現状是認となっているようなケースだ。進む方向を初めからある程度そろえておくことでより効率的に、より的確な仕事をすることができるようになるし、余裕が出たところでさらに一歩上のレベルで仕事ができるようになる、という好循環を生むことができるのに、非常に勿体ないと思うのである。


 ・・・・ということをこの本は現場のひとりひとりに問うているものではない。そういう方向性を示せないトップに対して、方向性(ビジョン)を皆に示し、理解させること(浸透させること)の重要性を問うているのである。

 一般社員向けの自己啓発本(気づきを与えてくれる本)はあるが、これは珍しく中小企業の社長向けに(あるいはその視点で考えながら仕事をしている将来の社長向けに)書かれた本と感じた。 ストーリー仕立てで読みやすく、しかし随所に本質に迫る言葉があり充実感を得られる本であると思う。

 また、辞めさせない方策ではなく、気持ちよく辞めてもらうための場作りを提起している点にも共感した。


 忘れた頃にもう一回読んでもいいな、と思った本。

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みかんが来た!

 数日前の日記(http://d.hatena.ne.jp/sakaik/20080426/p1)で書いた「みかん」ですが、結局注文してしまいました。話題にもできるので、、、といいわけしつつ(笑)。

 購入先「紀伊国屋文左衛門本舗」さん。

    http://www.wakayamamikan.com/

    http://www.rakuten.co.jp/bunza/

 和歌山みかん.com のほうで買いました。


 月曜日に発送連絡メールが来て、火曜日お昼過ぎに到着。早い。(発送元和歌山、当方千葉)

買ったのは「きよみ」と「甘夏」のセット。各 2.5kg ずつのセットでした。

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ハコが紀伊国屋文左衛門さん専用のハコでカッコイイ

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こんな感じで2種類。家庭用の傷アリ品ですよ、とサイトに書かれていた通り、所々に黒いのあり。気になるほどではない



 さっそく「きよみ」をいただく。2種類あるうちのちっちゃいほう。

同梱されていた解説書(?)には、スマイルカットをお勧めと書いてあったので、まずはその通りにカット。

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 甘~い! こりゃいいや。もぐもぐ。


 スマイルカットをお勧めされると、普通のみかんみたいに手で剥いてみたくなるのが人情ってもん(ぇ?)。手で剥いてみました。 意外と皮は硬め。 ぼろぼろ千切りながら剥くと薄皮が本皮についてきそうになるので注意しつつ。 剥き終わって房ごとにわけようとすると、、薄皮がとなりの房にくっついてしまう。 あはは。確かにスマイルカットしないと食べられないや。 房の中のつぶつぶのひとつひとつが濃いオレンジ色に輝いているのが強く印象に残りました。


 甘夏は、未食。 どんな味なのかドキドキわくわくしています。


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最近新しい事を開始できないお話

 基本的に知らなかったことを知ることは大好きで、それ故「浅く広く」型になっている私ですが、特に最近、新しいことを始めることを躊躇することが多くなってきました。


 理由は簡単で「面白かったらどうしよう」と考えるからです。面白そうだと思って首を突っ込んでみるのに面白く感じることを畏れている、というのは意外なようですが、実は意外でもないのです。

 面白ければある程度まで深く知りたいと思うようになります。それには時間もお金も必要になるのが一般的です。そんなわけで、「この忙しい時期にまた時間を取るような面白いことを知ってしまったらたいへん」というのが「面白かったらどうしよう」の背景なのです。


 私はスキーとゴルフはしないことにしています。10年以上前から決めていることで、これも同様の考え方っで、あれだけたくさんの人が面白いと言っているのだから面白いに違いない、今私は面白そうだと思っていないのだからわざわざハマりに行く必要はないのだぞ、という思いがあったからなのでした。試しに一回行ってみよう、なんて言われて着いていって、面白かったらそれこそたいへんです(笑)。


 「面白そうだと思ってしまった」ものはいくらでも湧いて出てきますが、最近そのそれぞれが長くなってきたということも、新しいことに手をだすのに躊躇する原因にもなっています。飽きない。もっと知りたい。

限られた時間の中で新しいことを始めるには、古いなにかに掛けていた時間を削る必要があるのは自明のことですからね。手を出したものが「面白いかもしれない」恐怖は、こんなところにあるのです。退場基準も決めておかないといけないのかもしれません。


 色々とやりたいことはあるのに、知りたいことはあるのに、その「第一歩」を踏み出すことに躊躇している今の状態について、こんなことをつらつらと考えてみました。



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リエージュ~バストーニュ~リエージュ2008

 春のクラシックを締めくくる、リエージュ~バストーニュ~リエージュ。 今回もスキルシマノ出場です。お馴染み別府フミとドイそして中国のジーチャンが出場しています(一発で名前覚えた!)。ジーチャンとドイは残念ながら DNF でしたが、フミは最終19分31秒遅れのグループで完走したようです。ウポンと一緒(^^)。


 ベッティーニのアタックは、「行った~~~!!!」と思ったんだけどな。 意外と前も早く追いつく気配なし。さっさと諦めて集団に戻るあたりベテランの判断を感じました。でもその後結局集団も逃げに追いつけず、勝負に絡めなかったのが残念でした。。

 アンディ&フランクも惜しかったなぁ。レベリンとバルベルデの頭脳勝ちと行ったところでしょうか。カウンターが決まらない、、、というレベルじゃなくて、「あれ?カウンターだったの?」みたいな感じ。余裕ありすぎました。

 ゴール前の3人も、前2人が完全にフランクにフタをしていたような感じでしたもんね~。見ているほうは「なんで行かないんだ!?」と思うけど、行っても無駄だと思う(発射台になっちゃうだけ)ものなのだろうなぁ。


 息詰まる前半最終戦を見せてもらいました。ASOとかUCIとか、レースを見ている間は忘れさせてくれたすばらしい選手たちに感謝します。ジロはスケジュールの事情であまり本気で追えないけど、きっとすばらしいレースになるだろうと期待しています。


 リエージュ~バストーニュ~リエージュ終了後に替えたチャンネルでやっていた F1 で、イキナリ、コバライネンがコースアウト、クラッシュしていたのにドキドキしてしまいました。その後の容態情報は追っていないのですが、最悪の事態は避けられたようでよかったと思います。

 その後のレースもノーズの落下あり、接触あり、マシントラブルありで、荒れていましたねぇ。。10秒の「何もしてはいけない」ストップのペナルティってのは、初めて見ました。



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地方発信型ビジネスモデルの作り方~地元にいながら都会に負けない~

地元にいながら都会に負けない、地方発信型ビジネスモデルの作り方 (アスカビジネス)

地元にいながら都会に負けない、地方発信型ビジネスモデルの作り方 (アスカビジネス)

 発売を心待ちにしていたのになかなか amazon で入荷せず。待たされる期待感が最高潮に達したところで本が届くという、本の提供タイミングまで計算しつくされたかのような演出は、さすが上野さん。 (いや、まさかそんな制御してるわけじゃないと思いますけど(笑)。

 「日本一インターネットで和歌山みかんを売る男」紀伊国屋文左衛門さんこと上野真歳さん(http://www.wakayamamikan.com/)の著作。

 

 上野さんとは3月下旬に、ウエスタン安藤氏の「世界一わかりやすい会計の本」の出版記念パーティでお会いしました。実はお会いしていた時にはどういう方なのか存じ上げなかったのですが、一見朴訥のようでもありながらビジネス戦略的な話題になると、経験に裏打ちされた簡潔なアドヴァイスをしていたことにある種のオーラを感じていたのでした。(余談ながらその後、方向音痴の私のために、遠回りをしてホテル近くまで送っていただきましたm(_ _)m 。 その時2人で歩きながら交わした いくつかの言葉や空気の中から感じた印象が、まさにこの本の1ページ1ページに凝縮しているのだと納得しました)


 いいものを持っているのに売れない。それは「売る人がそのスゴさに気づいていない」ケースや「買いたい人が全国にいるのにその人がこの商品を知ってくれていない」ケースがあります。前者は「こんなもんふつーだよ」と本人が思っていても他の場所(特に本書のテーマである「地方発信型」の観点からすれば対象は「日本全国」)では重宝されるということに気づいていないというケース。後者は周知不足ということになります。

 うちの商品ってなにがすごいんだろう。これをどうやったらみんなに伝えられるのだろう。さらに「知ってもらう」から「印象に残ってもらう」にレベルを上げるにはどうしたらいいのだろう。ムーブメントを起こすにはどんな方法があるのだろう。 こういったことが気になっている商売人の方はぜひこの本を読むべきだと思います。 私も客先への電車の往復の時間(およそ2時間)で読み終わりましたので、みなさんも気軽に手に取ってみると良いと思います。 これくらいの時間ならば間違いなく「読まないより読んだ方がトク」と言い切って良いでしょう。


 実はネタバレしてしまうと、本書に書いてあることの本質はごく「あたりまえ」のことばかりです。でもその当たり前のことをきちんと考えて積み重ねていく効果を、実績と実例を元に語る本書には迫力があります。わかっているだけじゃ売れません。実行して初めて売れるのです。そんな(それこそ当たり前の)ことも感じながら本書を読んでいました。


 実行しなきゃ!

 素敵な本をありがとうございます(←自分で買いましたよ)。

 困ったことにサイトを拝見していたら、みかんを注文したくなってきてしまいました(笑)。まさに「効果」を仕組まれたような気分です^^;


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プロカウンセラーの聞く技術/コミュニケーション術

プロカウンセラーの聞く技術

プロカウンセラーの聞く技術

 「聞く技術」。聞くという当たり前の行為が一冊の本になって語られるほどのものなのだろうか。その疑問からこの本と対面した。 結論としては読んでよかったと思える本だったと自信を持って言える。我が身を省みて嫌な気分になった事は数回あったが。

 自分では比較的他人の話をよく(上手に、誠意と尊敬を持って)聞いているほうだと思っていたが、この本で説いているのはそんなレベルの話ではなかった。 いい意味での「聞き流し、あいづち」がもたらす効果や、相手と敢えて一線を画する効用などをも紹介している。

 うすっぺらな「テクニック集」でないことは、読み始めてすぐにわかった。 実は購入時にはこの著者である東山紘久さんというのも「30代の気鋭の心理学関係のプロ」だと思いこんでいた(なぜだか分からないが最近ビジネス書分野でそういう属性が多いからだろうか)ところ、なんと昭和17年にお生まれの大ベテラン。含蓄のある本書の言葉の背景がわかった気がしました。

 私は相手の話を本気で聞く際に、その話題の中に感情移入して聞くことにしていた。そうすることで「自分のこと」としてより本気で考えることができるからだ。 実はつい最近、約一年間応援していた人と決裂した。もう少しまっとうな考え方で仕事や組織というものに向かい合っていると思っていたからこそ私も何を置いても最優先で応対をしていたのだが、その日は私をガッカリさせるに十分なほどの余りにも酷い言動が続き、挙げ句は私自体を攻撃するような態度になる始末。 このときはまだ本書を読む前だったので私も本気の対応をした(5年ぶりに本心から激怒した)が、もし本書を読んでいたらば敢えて相手に感情移入せずに心理分析的アプローチにより対応できたかもしれない(少なくともそういうアプローチがあることを「知って」いて、そういうアプローチを取ることを選択肢として持てた)。

 たった一冊の本との出会いが数ヶ月遅かっただけで 相手にとっても私にとってもかけがえのないご縁が永遠に途切れてしまったことを、残念に思わざるを得ない。




プロカウンセラーのコミュニケーション術

プロカウンセラーのコミュニケーション術

「聞く技術」は 2000年の発行だったのだが、この本が大人気(なんと2007年12月に56刷!)だったのを受けて、2005年に出版されたのが「プロカウンセラーのコミュニケーション術」。話題としては前著と重なるものもいくつかあるが、基本的に前著とは別の視点でまとめられている。

 中でも含蓄が深かったのが 「プロカウンセラーは人格を鍛えていますので」の一節。 嫌なことをいっぱい聞かされたり攻撃されたり。それを自分の事としてまっとうに受け止めていてはプロはつとまらない。誠意を持って聞きながらも、まっとうに言葉の表層を捉えてそこでハラを立てない「高い人格」が必要と説いている。 何故相手はそんな事を言っているのか、その背景の分析に頭を巡らすというわけだ。 書くのは簡単だが一瞬でも不快感を持った後にそれができるようになるためには、やはり人格が鍛わっている必要があるのだろう。 どうやったら鍛えられるものなのかは分からないが。 (不快な事を聞き続けて我慢を繰り返す、なんて鍛え方もイヤだなぁ)


 具体例を交えながらの説明は、説得力が強い。 興味があるならば2冊合わせて読むことをお勧めしたい。両書とも 30章の小項目に分けられているので、細切れ時間を使って読むことも可能だと思う。ただし人によっては(私みたいに)深く考えさせられてしまう可能性もあるので、その点、意外と時間を使ってしまうかもしれないので注意。


 東山さん、お会いしてみたいなぁ。。今もどこかでカウンセリングやられていないのかしらん。。

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