sakaikの日々雑感~日常編

sakaikの日々の雑記。食べ物、読み物、お出かけ(旅行)などなど

今期のNHK語学講座(2014)

 4月に入り,今年もNHKの新しい語学講座が始まりました。そろそろマンネリ化してきたし、もういいだろうと思いながらも「とりあえず」見てしまいます。やっぱり面白い、NHKの「語学バラエティー番組」です。

全般

 その言語に詳しいわけではない芸能人(いわゆる「生徒役」に相当するもの)を近年は、「ナビゲーター」とか、あるいは単に「出演者」と呼んでいますが、役割は様々なようです。自身は学ぶ気がなく単に台本を読んで演じる役である場合から、真剣に「生徒役」として関与していくケースまで。これは、役割に応じて適切な名前をつけた方が、見る方はわかりやすくて良いなぁと思いました。生徒なら本気で学ぶ姿勢を大切にして欲しいし、案内役程度の意味ならそう明示すれば、そういうものだと思って見ることができるので。


EURO24全般

 イタリア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語の講座企画を串刺しで行う試みも5年目。いっそう無理のない(逆に言えば、見ていて「連携感」の少ない)構成になりました。とにかく各国の町の中の声をいっぱい拾ってくれるのがいいですね。私の語学番組の視聴スタイルである「言葉の雰囲気を楽しみながら、世界旅行気分」を満たしてくれます。


テレビでイタリア語

 ナビゲーターは万梨音(マリオン)さん。予告番組で「私、こんな顔をしているのでイタリア語ペラペラだと、よく思われるのですが、そんなことないんです」と言っていたのが印象的でした。

 最初のほうの放送では、ベネチアのゴンドラ職人さんの紹介。いやぁ匠の技ですね。4月の放送ということを全然気にもとめないかのような、VTR中のイタリア語のシャワーは、「その言葉の雰囲気を楽しみたい」と思う私にはぴったりです。

 スキットビデオでは、コーヒー屋さんにアルバイトに行く男の子。急に留守のお店を任されて、タイミング悪く来た客との会話。「○○へ行くにはどうしたら?」「僕、地元じゃないんでわからないんですよ」「ええっ?そうなの?」「それはそうと、アントニオです。よろしく(と握手を求める)」。すっごく、イタリア(笑)。



テレビでドイツ語

 スタジオのテンションが高すぎず、他の講座と比べてとても平和な感じのする番組でした。

町歩きのコーナーでは大聖堂を紹介していましたが、日本語での音声解説が入るのが不満でした。とにかく、その国の言葉の雰囲気を楽しみたいです。

 ケルンメッセ(幕張メッセみたいなものかな)で開催された食品見本市の中継が面白かった。見本市での共通語はやはり英語のようで、レポーターがブースの人に英語で質問し、英語の回答を聞いてそれをドイツ語に翻訳して伝えてくれるのです。・・・・英語のほうがわかる(笑)。

「この番組はドイツ語講座だから」とドイツ語以外をシャットアウトしようとするよりも、いろんな言葉のひとつだということがわかって、とても良い演出だなと感じました。


テレビでフランス語

 初回から4回視聴して、全体の印象があまり残っていないのです。とにかくフレンチブルドッグが日本探訪するコーナーがかわいくてかわいくて、そればかりに目が行ってしまいます。あれはまさに「フランス語版リトルチャロ」だろう、と。(それはそうと、リトルチャロの一作目、ぜひ様々な言語の版を作ってもらいたいですね。同じストーリーをいろんな言語で見る、それこそが語学比較の楽しみでもあり、きっと学習にも役立つと思います)

 ジグゾーパズルのコーナーは、演出として面白く見ているのですが、費やす時間に対して薄くなりがちかなぁと感じました。


テレビでスペイン語

 「グラシオ荘」に集まる人々、というのがスタジオでの設定。ネーミングが良いわぁ。ここ数年のスペイン語は地味にぶっ飛んでいます。現地ビデオに出てきた、おじさんたちが食堂で歌うシーン。名付けて「ハラヘッタ音頭」(勝手に名付けました)。大柄な男たちがフォークやナイフを持って「ハーラヘッタ、ハラヘッタ!もうペコペコだー」と歌う滑稽さに大笑い。そして一人一人が歌うシーンもあり、みんなすごく良い声してるんだ!

 オンダリビアという土地がバスク地方にあって、いろんな国から観光客が来るということで、その地で「アブラ・エスパニョール?」(スペイン語を話す?)と訪ねる趣向も面白い。いいえ話せません、とスペイン語で返ってきたり。

 文法コーナーのカピバラがかわいい。あと、関係ないけどバスク語で「おいしい」を「ゴショゴショ」と言うそうです。


テレビで中国語

 なぜ自分の名前を中国語読みするところから始めなければならないのか。ここ数年の私の、中国語学習での疑問です。どこに行っても自国での発音で良いではないか(もちろん相手国で発音しやすい単語に置き換える等の工夫はあっても良いですが)、というところでいつも、中国語をもっと知りたいという欲望が削がれてしまうのです。(そういえば英語学習の初期にも、なぜ姓名を入れ替えなければならないのか、と反感を持った記憶がよみがえりました)

 番組では、TOKYO2020を意識してか、「日本の中での中国語」というスタンスでビデオクリップを作成。生の中国語に触れるという意味では十分に面白いのですが、せっかくだから日本ではなく中国国内のいろんなところを見せてもらえる方が嬉しいなぁ、と「語学講座で世界旅行」な楽しみ方をしている身としては、思うところです。

 月1回くらいにやるコーナーなのかな、2年ほど前の講座で生徒役だったココリコ田中さんが登場。あの年の中国語講座はよかった。程よく仲良しな風の「アベちゃんとタナカ」のコンビで、焦りながらも真剣に学んでいる姿勢が伝わってきました(今年の生徒役は、分からないときに茶化して誤魔化すような姿勢が見えて残念な気持ちになります)。その田中さん、今ではNHKを代表するお笑い番組(?)LIFE! を取り仕切る役目を務められ、2年前の講座で感じた「真剣なまじめさ」を思い出しながら感慨深く視聴しています。

 なお、他の語学講座が半年でワンクールなのに対し、中国語は12ヶ月間でワンクールです。


テレビでロシア語(再)

 昨年前期(2013年4月から)の再放送。去年見ていなかったので今年の日記に。

ロシア語講座はラジオも少し聞いてみたのですが、文字を教えるときに「先生!この字、顔文字で見たことあります!>Д」というのが流行のようです(笑)。数年前にイタリア語で流行った「おとこーの o、おんなー の a」みたいな感じでしょうか。

 番組は全体としてなんだか台本を読んでる感じがばんばん伝わってきてしまいます。淡々としていてそれはそれで良いのですが。

 ペテルブルグ(ピョートル)を取り上げたビデオでは、西洋列強に追いつき追い越せの時代に、あごひげ禁止にしたとか、なんだ、チョンマゲ切ってざん切り頭にしたのは日本だけじゃなかったのか、と親近感を持ちました。

 町中の文字を紹介するコーナーで本屋さん。後ろに移っていた本棚には「数独」の本が!(CуДoКуと大きく表紙に書いてありました。その下に、MИHИ(ミニ)と。思わぬところで出会ったロシアの数独の本に、ニコリ歴四半世紀の私は嬉しくなったのでした。


テレビでハングル講座

 どうしても独自の文字なので、文字を覚えるところから始まるハングル。でも感覚的ですが、例年よりもさくっと例文に入ったような気がしました。文字を覚えるのは大変だけど、ひとつひとつを番組で取り上げても時間が勿体ないので、ある程度「テキストに説明があるから自習で」とするのもアリかなと感じています。

 毎年必ず1つのコーナーを持つことになっている韓国のアイドルグループ、今年は「FTISLAND」という5人組。芸達者な感じで好感を持ちました。ギターとドラムと歌という編成(?)で番組でもオリジナル曲というか、学習のためのラップっぽい感じというか、そいういうのを披露してくれたり、なかなかです。

 そういえばハングル講座は、あまり韓国国内でのロケを見せてくれるイメージがないですね。バーチャル旅行したいので、一旦「映画とアイドル」から離れて番組を作っているのを見てみたいなぁと思いました。


英語:しごとの基礎英語

 NHKテレビには「おとなの基礎英語」と「しごとの基礎英語」という非常にまぎらわしい2つの番組がありますが、ここで取り上げたいのは後者です。昨年(2013年)10月から放送されていたものの再放送ですが、私は10月番組はあまりチェックしていないので、初めて見ました。

 「心で感じる英語」の大西先生ですよ。数年前にマクベイ王と一緒にやっていた寸劇のインパクトが大きく、また、英語を「変換」ではなく「方向性」で総括的に言葉としてとらえる事に共感していました。その大西先生が、生徒たちにいじられています! これは新鮮! せっかくのキメ台詞が台無しです(いい意味で)。

 10分番組でもともと月~木の週4日放送されていたものを、今4月期は1日にまとめて放送という形になっています。1回が10分なので、空き時間に比較的見やすいのも、良いですね。

 内容は、ビジネスシーンでの寸劇がありその中で生徒役(AKI)だけが台本を渡されていない。そのうちトラブルが発生し「ほらちょっと、こう伝えてよ!」みたいな事を言われて、がんばって英語で表現してみる。それを採点したり、いろんな言い方を学んだりしてみる。そんな流れです。英語を学ぶ気がなく日本語字幕を見るだけのつもりでも役に立つ人がいそうです(笑)。ダイレクトに言わずに、相手への配慮を加えて発言するんだよ、とか、「英語学習」の順番で言えばおそらくあとのほうになる高級表現を、どんどん普通に使っていく流れも良いなと感じました。




○参考

2013年の:http://sakaiklife.hateblo.jp/entry/20130413/nhkgogaku2013
2012年の:http://sakaiklife.hateblo.jp/entry/20120426/nhkgogaku2012
2011年の:http://sakaiklife.hateblo.jp/entry/20110405/nhkgogaku2011
2010年の:http://sakaiklife.hateblo.jp/entry/20100504/nhkgogaku2010
2009年の:http://sakaiklife.hateblo.jp/entry/20090410/nhkgogaku2009
2008年の:http://sakaiklife.hateblo.jp/entry/20080407/nhkgogaku2008