何かと神社にはお世話になることが多い。初詣は当然として、子供関係のお祓いや家祓い、そして年一度の(個人的に続けている)大宰府さん詣で。
その際に何度となく耳にするのが、祝詞(のりと)です。「かしこみ~かしこみ~もう~さ~く~」とか、よく耳にしますよね。あれ、お経みたいに決まったものがあって、七五三ならこれ、商売繁盛祈願ならこれ、と選んできて読んでいるだけだと思っていたんですよ。
そんな折に見かけたのが、この本「祝詞作文辞典」。作文するものなのだ、という新鮮な響きに、興味を持ちました。
- 作者: 金子善光
- 出版社/メーカー: 戎光祥出版
- 発売日: 2003/05
- メディア: 単行本
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Amazonのウィッシュリストに入れておいたら、誕生日のお祝いに、オトモダチからいただきました。 (ウィッシュリストはこちら。年中受け付けています(笑) 。http://www.amazon.co.jp/registry/wishlist/PGPCIH7FKOGU )
ありがとうございます。
ぱらぱらとめくった第一印象として「めちゃくちゃ面白かった!」という感想を持ちました。何がって、祝詞をあげてくださる神職さんたちも、こうやって勉強しているんだな、工夫しているんだな、ということと、あとは本書のQ&Aコーナーや添削コーナーなど、宮司さんといえども(失礼な言い方になるかもしれませんが)ひとりの個人事業主として、クライアントのびっくりするような要求への対応とか、いろいろ悩まれているんだということがわかったことでした。
Q「こういうのを頼まれました」 A「こういう気持ちが大事です。こんな言葉を入れてみてはどうでしょうか」とか、Q「地鎮祭で施工者が祝詞を埋めたいというのだけど良いのか」とか、Q「地鎮祭で"風吹くとも傾くこと無く・・・" と奉仕したお宅が強風で倒壊してしまいました。また頼まれたんですが何をしたらいいでしょうか」とか、いろいろあるんですね。
また添削のコーナーは、確かに赤字が入って修正されたものは、もとの祝詞よりも、ぐっと引き締まった印象を受けました。ちょっとした言い回しの違いだけなのに、面白いものです。
決して安くないご本なのに、プレゼントいただきありがとうございました!
自分自身が、奏上するための祝詞を作文することは、おそらく私の人生の中ではないでしょうけれども、神職さんが奏上してくださる祝詞の内容に、より興味が持てました。こんどお祓いしていただくときには、もっと内容を聞いてみようっと。
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