- 作者: 赤井誠
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2014/01/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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オープンソースソフトウェア(OSS)界隈でお世話になっている赤井誠さんの、はじめての縦書き単著。イベントなどでお会いし、奥行きのある眼光に畏敬の念を抱きつつも、普段は個別の話題が多いため、お仕事上の立場については全然存じ上げませんでした。
この本を読んで、赤井さんが「伝説」のプロジェクトマネジャーであることを知りました。空前のレジェンドブーム。
書いてあること自体には、伝説のプロマネになるための奇抜な発想や行動は殆どなく、本質をとらえていればあたりまえの行動ばかりです。しかし、組織の規模が大きくなるほど、建前での言動が増えがちで、本質がまったく見えないほどに覆い尽くしてしまう。そんな中で、「あたりまえ」の行動を(自然体で)貫き通したことが、「伝説」たるゆえんなのだろうなと思いました。
以下、「あたりまえ」の内容を、(敢えて本を改めて開かずに)私の記憶と私のフィルターを通して。
・判断のために必要な情報がなければ、情報を持っている人に聞けばいいじゃない
・なんの情報が必要かすらわからない状況だったら、いろんな人とたくさん話をして断片ごとでも集めて回ればいいじゃない
・組織全体を俯瞰して「上司の役割」が効果的に使えるシーンがあるのならば、どんどんお願いすればいいじゃない
・怒られようが皮肉を言われようが、必要なこと(それによって効果があること)ならば臆せず行動すればいいじゃない
要約すると「しっかり考え、あたりまえのことを行動すればいいじゃない」ということになるでしょうか。なかなかできないですけどね。遠慮があったり、恥じらいがあったり、ものぐさ心があったり。 そういった気持ちを上回るメリット(わくわく感)を確信できれば、きっと行動もできるようになるのかな、と考えました。
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