マニアとかヲタクとかフェチとかを名乗るほど詳しくもないのだが、偶数月の月初は、私のハードディスクレコーダーの予約は「みんなのうた」でいっぱいになる。
その「みんなのうた」に戦慄が走った。旋律ならば毎度のことであるが、戦慄はいつも遅れてやってくる。
2013年8月の新曲『少年と魔法のロボット』。
初めて耳にしたときには、その機械的な声に、「Perfume を3で割ったような人」が歌っているのかと思った。
しかし、3で割るどころか、実は歌っているのは「人」ですらないのだ。
歌っているのは、ボーカロイド製品のひとつ、Megpoid(GUMI)。
人間が歌わないみんなのうた。ついに、この時代が来た!
べったりと切れ目のない旋律感。 何度も聞いているのに節をなかなか覚えられないのは、やはり機械的であるが故なのであろうか。(ほとんど聞かないのでわからないが、もしかしたら Perfume の曲も、何度聞いてもメロディを覚えられないような気もする)
2ヶ月間、なんども繰り返し放送される「みんなのうた」で、ボカロ曲が流され続ける。「才能の無駄づかい」と言われたのは今昔。「みんなのうた」に採用され、次は紅白か!?
「みんなのうた」の挑戦に敬意を表するとともに、一度切りのトライアルではなく、今後もこのようなココロミを続けて欲しいと願うものである。
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