ツール・ド・フランス。プロローグ以来、日記には書いていませんが、重要ポイントは押さえながら、リアルタイムまたは録画でツマミグイしながら観戦しています。
この第4ステージも、JSPORTSの(スカパーの)オンデマンド放送をPCで見ながら、他の作業を片づけてしまおうと思っていたら・・・・・
アラシロ、モンクティエ、その他1 の3人の逃げ。スタート直後にアタックを仕掛け、その後何度かのアタック合戦の後でこの3人の逃げが決まったとか。(映像ではあたかも 0km 地点からのアラシロのアタックが一発で決まったかのような印象を受けましたが、いろいろな情報を総合すると、少し違うみたい)
もう、予定すべてキャンセルですよ!明日やる!
6~7分差をキープしながら、淡々と進むステージですが、刻一刻と減っていく残り距離を、ドキドキしながら眺めていました。
中間スプリントポイントでは、争うことなくトップ通過。山岳ポイントを他の2人にあげていたので、もらえるかな?とは思っていたものの、ラインを通過するまでドキドキでしたね。後ろの選手を「行くなよ!行くなよ!!!」と睨み付けてしまいました。
10kmを切って(8kmくらいだったか?)3人はつかまりましたが、逃げのきっかけ作り(と言われている)と、逃げの中での積極的な動きと、一応最後まで残ったということが総合的に評価されて、敢闘賞を受賞しました。
3年程前のシャンゼリゼでの別府フミの逃げも興奮したけれども、最終日だったために、取った敢闘賞は表彰台もなく、翌日つけて走ることもないものでした。「なんだかフミが赤い敢闘賞の楯をもらったらしい」と思わせる写真を目にするのみでした。
今回のアラシロの敢闘賞は、翌日赤ゼッケンをつけて走りますし、何よりもポディウムでお花と楯をもらって、お姉さんにちゅってしてもらい、イノーさんに肩を叩かれて、地元の名士たちと握手をするという、ツール・ド・フランス表彰台のフルコース。信じられない光景でした。
もう、夢見心地です。私は2000年頃から熱心に自転車ロードレースを観戦するようになったのですが、そのランス/ウルリヒ時代から走っているモンクティエと一緒に日本人が逃げているというだけでも、数年前には予想もしていなかった出来事なのに、その他たくさんのおまけがついて、本当に信じられません。
まぁ冷静にレースとして見ると、今年のツール3週間の中で、もっともつまらないステージだったのかもしれません。」開始早々にアタックが決まり、残り8kmまで淡々と追い、ゴールが近くなったところで大落車が起きて、残った選手の中から優勝者が決まりました」 だからこそアラシロたちの逃げに焦点が集中されたので、私にとっては「良いつまらなさ」のステージだったと思います。
昨日のアラシロのすごかったリスト(主観):
・0kmアタック
・ベテラン、モンクティエと一緒の逃げ
・ヨーロッパカーとして4日連続の逃げ成功(昨日「明日はアラシロかな」と期待半分で思っていました)
・日本人としておそらく初めての、中間スプリントポイント、トップ通過
・残り8km付近で集団につかまったのに、そのまま同タイムでゴール
・日本人として2人目の、ツール・ド・フランスでの敢闘賞獲得
・日本人として初めての、ツール・ド・フランスのポディウム! アハシホ!!と名前呼ばれてました!
・明日ですが、日本人として初めての、赤ゼッケンでの出走
ツール関係で、日本人がまだやっていない事にはこんなものがあるかな
・山岳ポイント獲得
・○級山岳トップ通過(それぞれ)
・ステージ勝利
・ステージ勝利者のためのリードアウト
・ポイントジャージを着る
・イエロージャージを着る
・最終的に、総合系の賞をとる