チーム・ファシリテーション 最強の組織をつくる12のステップ
- 作者: 堀公俊
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/05/07
- メディア: 単行本
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具体的な個別の行動を細かく説明するものではなく、考え方、あるいは考え方の枠組みについて系統立ててまとめてあることに、好感を持った。
本書では、以下の4つのステージに分けて説明している。
1.関係性を高める「会話」 :まず本音を言い合える関係を作る
2.意味を共有する「対話」 :「なんのために」を共有する。価値観の共有
3.行動を変革する「議論」 :問題の本質を共有。アイデア出し
4.学習を促進する「省察」 :次に向けて。今後に向けて
各ステージはそれぞれ3つのステップからなっていて、
各ステップで実施するものを、より具体的にイメージできるように、それぞれにテーマ(質問)の具体的な例が紹介されている。ページ隅に黒い三角形のマークがつけてあるので、探しやすい。
冒頭で述べたとおり、本書の主な部分は「考え方」を身につけさせてくれるものだが、やはり具体例というのは印象に残りやすいし、そこをきっかけとして考えが広がることもある。そういう意味では、一通り本書を読んだ後は、三角形マークのページだけを集めて持ち歩き、何度も目を通すことで、全体の考え方の枠組みをより(とりあえず知識として)自分の中に浸透できるのではないか。そう思った。
1度2度読んで、共感はしつつも、まだ自分で使いこなせるような気がしないので、これからも、機会があるごとに何度か目を通してみたい一冊。
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