先日、我孫子・柏の両市より、2012年手賀沼花火大会の中止が発表されました。私の会社が手賀沼花火大会の趣旨に賛同し、ささやかながら少し背伸びしての協賛をさせていただくようになってから、はじめての「2年連続の中止」となります。
心境としては、残念、超残念、ほんとにすごく残念、という以外に言葉が見つかりません。
我孫子市:「やる気満々だったんだけど、柏がやめたいと言ったから・・・ by 星野市長」
柏市:「除染しなきゃいけないし、国はお金だしてくれないし。花火代を除染代にするよ by 商工振興課」
一方で、花火大会運営にあたっての根本的かつ構造的な問題もはっきりと見えた、今回の中止発表でした。
花火大会開催のために自治体が拠出している金額は、両市をあわせて2,000万円を超えると言われています。つまりは私を含む、みんなの税金によって、花火大会(の大きな部分)を支えています。これに両市の事業者を中心とした「協賛金」が加わることで、県内随一を誇る手賀沼花火大会ができあがっているのです。
私は「(両市全体の予算の中では)たったこれだけの金額*1」で、多くの人につかの間の "非日常(ハレ)" の体験を提供できる点を大きな効果として、花火大会の開催を毎年楽しみにしていますが、そう思わない人もいることでしょう。協賛金、寄付金のみですべての運営費用が賄えるのであればそれに超したことはありませんが、なかなかそうは行きません。
年1回でも「なにか大きい物を見る」ことは、人の気持ちや考え方に少なからぬ影響を与えるものです。その数少ない機会が今年も失われたことを、やはり「残念に思います」の言葉で表現したいと思います。
今年は、5月に金環蝕もあります。夏にはきっと夜空がきれいなことでしょう。手賀沼花火大会は中止になっても、空を見るのは自由です。時々、意識して空を見て、花火にも負けない「おおきなもの」を感じられたら、と思います。
来年こそ、両市それから両市の関係企業のみんなが、決して変な無理をするのでなく、あたりまえのように手賀沼花火大会を開催し、また開催に協力できる環境になっていることを、こころから願っています。
追記:
柏商工会からも、経緯の説明等、丁寧な発表がなされました:
http://www.kashiwa-cci.or.jp/teganuma
みんな辛いんだよな。。ほんとはやりたいんだよな・・・
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