- 作者: 宇都出雅巳
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2012/04/06
- メディア: 単行本
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先日参加させていただいたセミナー(どん速~高速大量回転法)の特典でいただいた本書。
内容としては、セミナーで直接伺ったエッセンスを、さらに具体化した事例とともに紹介したものという感じで、特段の「新技術」が紹介されているわけではありません。
が、本書を読みながら「あぁ、そんな話をしていたなぁ」とか「おや?セミナーで言っていたあれ、よくわからなかったけど、こういう事だったのか」などと脳内で楽しんでいる自分がいて、まさに「繰り返し重要」の王道を、セミナー修了後に改めて感じさせられるという素晴らしい結果となりました。
宇都出さんの手法の本質は実にシンプルで、
・全体を把握して読もう
・1度で終わらず、繰り返そう
に尽きると、私は理解しています。
そのために、
・もくじで理解
・全体を分割して適切なサイズごとに理解
・みだしを眺める
・止まらない。止まらない。止まらない。
・希求する。楽しむ。リラックスする。
などの手法があるのではないでしょうか(これも、手法の「大見出し・小見出し」化ですね!)。
過去問に答えを書き入れ、そして、もう分かったところはどんどん消していく(薄いマーカーでもOK。自分なりの「消したフラグ」がわかれば)、という手法は、良いなと思いました。やらなきゃいけない場所がどんどん減っていく感が、盛り上がりますね。 IT屋でかつ教育にも興味がある身としては、この手法を応用した学習システムなどを考えてみたいな、などと妄想しました。
随所で、「見出しが三笠書房だな」と苦笑する部分もありますが、内容は素晴らしい本でした。読書、学習、記憶などに問題意識を持っている方ならば、きっと何かフックするところがある1冊だと思います。
たまたま、本書の前に読んだ、和田秀樹さんの「40歳からの記憶術」も、本書と本質部分では似たアプローチを紹介している本で、そういう意味では、和田さんの本が本書を読むための私の中での「ストック」となっていたかもしれません。
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