sakaikの日々雑感~日常編

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フジマキ流・人脈の教科書

人脈の教科書?図解フジマキ流シビれる人生をつくる?

人脈の教科書?図解フジマキ流シビれる人生をつくる?

 来週翔泳社から発売される「100人のプロが選んだソフトウェア開発の名著」という本があります。「ソフトウエア開発の」と謳いながらも、必ずしも直接的にプログラミングに関するものではなく、ソフトウェア開発という仕事をするにあたっての心構えや姿勢などについて役に立つ本も多く紹介されています。かく言う私も「前向き思考」の本を紹介しました。自分のやるべき事をしっかり選んで、前向きに開発に当たっていれば、必ず良い方向に物事は進むと信じているからです。


 この本での紹介22番が、本書「フジマキ流・人脈の教科書」です。あまのりょーさんによる推薦図書。いま自分が大切にしているものと方向性が合っていそうだったから、真っ先に手に取ってみました。


 思い上がった言い方のようですが、この本を読んで「藤巻幸夫さんは、私からいつのまにかヒアリングを行って、この本を書いたに違いない!」と思うほど、考え方、行動原則が似通っていました。

 何かに興味を持つその幅(「好奇心」といいます)が人脈の広さにつながるというのがもっとも大切な原則。そして行動力。

 「人(単数または複数)に会うために、遠くであっても、行く」は私のここ数年の活動の中心であり、「これ、行きたい!いや行くべき!行かなかったら後悔する!」という直感のようなもので遠路参加した会合での出会いが、今の私につながっている面も非常に多くあります。とは言っても、計画性を重視する(当社比)私ですから、衝動的に「今から行くぞ!」というのはなく、あくまでも1ヶ月以上前から計画してのスケジューリングですが。だって、なんらかの会合というのはそれくらい前から決まっているものですから、そういう「直感」がある場合は開催が発表された途端に参加を決めているものなのです。


 本書を読んだ人に、勘違いして欲しくないなぁと思うのは、「人脈は "できる" ものであって "つくる" ものではない」ということです。

 どの知人も、単なる「知り合い」なのです。一緒に行動したい知り合い、何かをお願いできる知り合い、自分を慕ってくれる知り合い。これらを「人脈」を呼びたいかもしれませんが、敢えて「人脈」と「単なる知り合い」を分ける必要はないと、私は考えています。(なので、私は普段の生活ではまず「人脈」という言葉を使いません。)

 最初から「人脈を作るぞ」とギラギラしている人は、周りから見て分かるものです。私という「ひと」とのおつきあいを楽しみたいのではなく、「人脈」を作る事を目的としているような人と、誰がつきあいたいと思いますか。「おつきあいしたい」という思いで接している相手が、いずれ「(結果として)人脈と呼ばれるもの」になるのです。この流れを勘違いして欲しくないと願います。


 なお、本書には誤解を招きそうな部分はいくつかありますが、よく読めば「人脈だぜぃ、イェイ」みたいな浮かれた事を勧めることは一切書いてありません。うまく読み取れないかも、と思ったら「人脈」と書かれている部分をすべて「おつきあい相手」「おつきあいする仲間」と読み替えると、より本書の神髄に迫れるかと思います。


 本書の内容を「あたりまえ」と思える人には、自己のポリシーの裏付けとして。あまりピンと来ない方には、あなたの人生を豊かにする行動指針の書として、本書をぜひ読んでいただきたいと思います。

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