sakaikの日々雑感~日常編

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問題解決のためのファンクショナルアプローチ入門

問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門

問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門


 やー、もうワクワクしながら読み進めました。面白かった。というより心地よかったと言うほうが正確かもしれません。横田尚哉さんとは一度普通に呑みながら、わいわいと色々なものを分析しあってみたい気分です。きっと面白いと思う。共通の知り合いであるウエスタン税理士さんのところなどで、私のしょうもないツッコミに「イイネ!」していただいたりして、きっとそういうセンスの面でも合うような気がします!


 という、いきなりのラブコールは一旦置いておいて:


 この「ファンクショナルアプローチ」というもの。私が日々言っている「本質思考」と非常にスタンスが近いものです。物事の用途や目的などの本質部分を捉えて、その[モノ|作業|ルール]などに不足している部分、絶対譲れない部分などを整理することで、新しいものを生み出したり改善をしたりします。

 若干、私の考え方と異なる部分があるとすれば、「負のファンクション」に対する扱いでしょうか。

 本書で紹介されている手法では、あらゆるものを「ファンクション」という箱に入れて、ツリー型で表現しています。親子関係(階層)はありますが、向きはありません。 あるファンクションの登場によって発生する負の事象に対応するための施策も、同じようなファンクションとして表現されているところが、私の違和感部分でした。 それは、その物事の「本質」ではなく、目的を実現するためにとったために新たに発生した「対応策」なので、逆側(逆向き)に書く/別の色で書く、などの「本質」とは区別した扱いをしたい、というのが私の考え方です。これにより、「本当の本質」が埋もれずに済むからです。


 ただ、基本的に私が提唱している「本質思考」では、何かを生み出すシーンを主に想定しているので、横田さんの手法のほうが、「改善」というシーンを含めたより幅広い場所で使いやすいのかな、という気もしました。敢えて「ちょうどいい」ところで分類の厳密さや手間を省いているといったところでしょうか。


 まだ「ファンクションとは何か」がよくわからないので(例:「○○はファンクションとなりうるのか」等)、私にとっての評価をまだ定められないのですが、ものごとの表面に惑わされて「本質」を見る習慣がない人にとって、この本はとても役に立つでしょう(あるいは最初は意味がわからないかもしれませんが、分かったときにスゴイことが起きていますよ!)。ぜひ多くの方に読んでいただきたい一冊です。


 そうそう。先日紹介した「デザインセンスを身につける」という本でウジトモコさんが紹介していたうちのひとつが、横田さんのファンクショナルアプローチのロゴマークでした。FとAをきれいに○の中に配置し、自然をあしらった立体感のある素敵なロゴだなと思っていたので、ここで再会できた(というか、話がつながった)ことを嬉しく思います。

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