フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術
- 作者: 寺田昌嗣
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/08/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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フォトリーディング習得途中の私ですから、最近は周辺情報に触れる機会を作るようにしています。いろいろな視点で、それぞれのこだわりで重要ポイントを聞かせてもらうことで、本質が見えてくることを期待してのことです。
本書の内容にも、私の知りたかった内容や、これまで漠然と思っていたことを裏付ける内容が多くありました。
本質的には
(1)読みたいと思う(読まなくていいものは読まない)
(2)集中する
(3)ピンポイントで文字を追わず、広く追跡する(フォトリーディング的には「眺める」に相当)
(4)繰り返し、何度も、見る
というあたりかな、と思います。
また、「狩猟採取型読書」と「農耕型読書」という読み方の分類は、非常に共感しました。読書を「疑似体験」と位置づけている私にとって、内容のポイントだけをつまみ取りすることに気持ち悪さを感じていましたが、それは「農耕型」だからなのだな、と腑に落ちたのです。そういう本は、そういう読み方でいい。そうでない(素早く情報を吸収したい)本に対してのみ、速読的テクニックを使うことで割り切りがスッキリです。
視点の移動について、まとまりで動く(これもフォトリーディングの講座で体験しました)時の0.3秒ルール、そして視点が動いたあとの0.1秒弱は目からの情報が意識に伝わっていないという主張(一時情報に当たれないので「主張」とさせていただいています)も、フォトリーディングでページをめくる際のペース感の参考になりました。
ただ、自分の考案したものが素晴らしいと信じる余りに、他のものを悪く言うのは、勇み足が過ぎるかなと感じました。著者の品性の問題か、あるいは内容に自信がないからなのか、のどちらかということですから、いずれにせよ、書いてある内容が良いだけに残念に思いました。
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