- 作者: マーシャル・ゴールドスミス,マーク・ライター,斎藤聖美
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/06/16
- メディア: 単行本
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なんだか色々と運気が回ってきたと思える時期と、そうでない時期というのが、人生の中でしばしばある。「前向き思考」をすることで、その運気を手に入れる/手放さないようにする ことを指南している本だと言って良いだろう。
本書は、以前この日記でも紹介した「コーチングの神様が教える"できる人"の放送」の続編的な本です。前作では、いかに優れたエグゼクティブであっても持っている「もったいない」クセを見抜き、上手に指摘し、更正させることに主眼を当てているが、本書では、もっと普通の人もターゲットにして、運気をつかむクセ、運気を逃がしてしまうクセについて指南をしてくれている。
その根底にあるのが「前向き」であることだ。「できると思えばできる、できないと思えばできない」と言うと、根拠のない精神論のようでもあるが、私自身の体感としても、「本来できるはずだったことも、自分が"できない"と思ったとたんに、お望み通り、できなくなってしまう」ということを幾度と経験している。
この「運気」こそが、本書で言う「Mojo」であると、私は信じている。そして、Mojo は計測することができる。
1日の行動について、仕事(自分からのTake)として、意欲、知識、能力、自信、本気度の5項目。個人(自分へのGive)として、幸せ、報酬、意義、学び、感謝の5つ。これらの各項目に10点満点で点数をつけていくのだ。これをモジョ・スコアカードと呼んでいる。自分が、自分の行動にどういう満足度を持っているのか、これで明らかになる。
そして、本書でもっともページ数を割いてじっくりと紹介しているのが「モジョ・ツールキット」。4分類14のツールだ。もくじより抜粋する
(ツール1)あなたにとって重要な判断基準を決める
(ツール2)どこに「住んで」いるかを見つける
(ツール3)ものすごく楽観的な人間になる
(ツール4)一つ取り除く
成果
(ツール5)一つずつやっていく
(ツール6)ささやかな瞬間にもミッションに従って生活する
(ツール7)ブルー・オーシャンで泳ぐ
評判
(ツール8)残るか出るかを考える
(ツール9)動く前にも考える
(ツール10)測定システムを使う
(ツール11)この数字を減らそう
受け入れる
(ツール12)下にだけでなく上にも影響を与える
(ツール13)名前をつけ、枠組みを作り、主張する
(ツール14)友人に永久会員券をあげる
一方で、「4つの意味のない議論」も興味深い
1. 「意見を言わせてください」
2. 「君よりたいへんだったんだから」
3. 「なんでそんなことをしたんだ」
4. 「それは不公平だ」
手元に残しておきたい一冊。Mojoスコアカードは早速つけてみたいと思う。
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