- 作者: 福田剛大
- 出版社/メーカー: ハギジン出版
- 発売日: 2010/07/01
- メディア: 単行本
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タイトルは名刺のつくりかたの本だけれども、これは名刺本などではない。「自分発見の本」です。
名刺に自分の売り文句(キャッチコピー)をできるだけ多く記載することで、その場での話題のネタになったり、その後に思い出してもらえるきっかけになります。
ただ、この手の話題について必ず私が思い出すのは、独りよがりな名刺のこと。整理しにくいものや、自分だけでウケているような名刺、果てはぎっしり記載された名刺の情報について、訪ねてもいないのに延々と語る人など。 「相手のため」という意識がなく、根底にあるのは「自分がどうしたいか」だけ。 マイナスの印象に強く残るくらいならば、印象に残らないほうがマシだと思うくらいの状態です。
本書で、著者は自らの失敗(名刺代わりに分厚いパンフレットを配っていた)も踏まえ、名刺作り、そして名刺活用のポイントを伝授してくれています。
「誰に」「どんな自分を」伝えたいのか。それを明確にすること。
そのためには、まず、自分は何物なのだろう、誰に何を提供することができるのだろうということを突き詰める必要があります。
名刺サイズに入りきる分量で、自分を語る。その作業こそが「絶対受注名刺」の根幹であることを、この本は多くの事例と著者の経験を例として語ってくれています。
もちろんレイアウトや配色についても少しは語られていますが、本質は「自分発見」。実に奥深い本だと感じました。
著者の福田さんは、どうやら「知り合いの知り合い」、言い換えると「共通の知り合いがいる」くらいの距離感のようなので、今後お会いすることもあるかもしれません。その際はまたよろしくお願いしたいと思うとともに、ぜひその「プロの名刺」を頂戴したいと思っています。
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