気がつけば今年のツールも、もう約半分。まだ本格的な山岳に入っていないせいか、「まだ本気で始まっていない」という感覚です。
第10ステージは「山に来たぁ!」という感じではないものの、かなりデコボコしたプロフィール。3-4-3-4-下ってゴール。
フランス人を中心とした逃げがあり、リーダーチームのヨーロッパカーはのんびりした牽きを見せることでHTCやLOTTOに集団のコントロールを任せます。
6人の逃げ集団の中で最後まで1人で残ったのが、唯一のイタリア人マルカート。この日の敢闘赤ゼッケンになりました。
敢闘赤ゼッケンと言えば、一昨日のステージで放送局の車に轢き逃げされたフーガーランドは山岳賞の表彰台で敢闘賞を受け取っていましたが、一緒に落車したフレチャも敢闘賞をもらっていたのですね。2人の赤ゼッケンが走る珍しいステージとなりました。
逃げがつかまったあとも次々にアタックがかかってはつぶされることの連続。マイヨジョーヌのヴォクレーも一度は良い逃げに乗ったりして、ドキドキワクワクのステージ終盤でした。
最後はコース右端にはカヴェンディッシュ、中央にグライペルのガチンコスプリント勝負で、グライペルに軍配。昨年まではカヴェのために働いていたグライペルが、こうやって元エースと真っ向勝負で勝ったというのが嬉しいですね。シビれました。
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