sakaikの日々雑感~日常編

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ツール・ド・フランス2011・第9ステージ

 またしても暗い出来事が続いた一番最後に、とびっきりの明るい出来事があった第9ステージ。明るいニュースで休養日に入れると思いきや、さいごにまた、ぐっと来るシーン。

 今年のツールは感情のやり場に困ります。


 中盤で大きな落車。ヴィノクロフが道路脇の谷(というか崖のように下った森)の中に落ちて骨盤骨折。ヴァンデンブロックもザブリスキーもDNFとなりました。このステージ、DNSもあわせて8人が消えました。


 そして、10年近くツールを見ていて「ありえない」事故がまたありました。France 2/3 の車が、5人の逃げ選手に横から体当たり。殺人未遂ですよ、あれは。ひどい。

 被害にあったのは、フレチャフーガーランド。不幸中の幸いで2人とも骨には一見したところ以上はないようで、血だらけになりながらも自転車に乗ることができていました。

 先日もカメラバイクが選手のバイクを引っかけて持ち去る事件が起きたばかりです。前回も今回も「あの運転手はツールから追放した」という発表で終わっているようですが、もっと本質的な部分で、事故が起きていることに気づいて、その原因を取り去るべきではないかと思います。


 さて、5人の逃げが3人になり逃げ切りは難しいかな、とも思ったのですが、結局逃げ切りました。LLサンチェス優勝、ヴォクレーが2位、サンディカザルが3位。 これにフレチャフーガーランドの逃げだったわけですよ。なんと豪華なメンバー。

 集団の遅れにより、もともと1分半ほどの差だったヴォクレーがマイヨジョーヌに!7年ぶり?に「イエローに帰ってきた」という表現がまさにぴったり。あのときは「マイヨジョーヌを失いたくない一心に無理する若造」なイメージでしたが、今やフランス国民のアイドルヒーロー。 嬉しくて嬉しくて、翌日朝早いからゴール後すぐに寝ようと思っていた予定を変更して表彰式まで見てしまいました。

 で、ハッピーな気持ちで寝られるかな、と思ったら、続いて山岳賞(KOM)の表彰。今日の逃げでポイントをかせいだフーガーランドが山岳賞。痛みをこらえながらの表彰は見ていて心が締め付けられるようでした。さらにKOMの表彰に続いて彼に敢闘賞が与えられると、フーガーランドは思わず涙。 こんなことで表彰されたくないという思いなのか、本来は自分がステージも狙っていたはずなのにという思いなのか、とにかく様々な思いが交錯したように感じました。もらい泣きしそうになりました。。。

 フーガーランド、その後のインタビューでも、ドライバーへの不満は口にせず、とにかく自分が無事(死んだり苦しんだりしていない)でよかったと言っていたそうです。大物だ!


 集団のほうは、ゴール前10kmに儲けられたスプリントポイントを狙いに行ったのはジルベールだけ。そして集団のゴールスプリントの先頭を取ったのもジルベール

 ゴールが近すぎて誰も狙いに行かないところを取りに行って且つ、ゴールまで集団の先頭を取ってしまうなんて、格好いいわぁ、ジルベール

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