sakaikの日々雑感~日常編

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アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

 あの伝説の、ジェームス・ヤングの「アイデアのつくり方」です!!!! と書きたいところですが、今までこの本のことを私は知りませんでした。

 全体で100ページ程度(実質50ページ程度。しかも大きな字)の小さな本ですが、だからこそ、余分なものを取り去った本質がぎっしりと詰まっている50ページです。オビの文句もそういえば「60分で読めるけれど一生あなたを離さない本」でした。


 内容としては、普段私がやっていることと大きな差はありませんでしたが、自分なりに発見し(たとおもっ)てやってきたことを、このような歴史的名著に裏付けされたということは、自信にもつながりました。

 アイデアを作り出すには、

(1)資料集め

(2)資料に手を加える

(3)孵化

(4)誕生

(5)具体化、展開。

の5段階があるそうだ。私の言葉で言い直すと、

(0)問題の認識、課題の設定

(1)情報収集。とにかく関連する情報、周辺情報などを集める

(2)恣意的加工。意識して、突拍子もないものも含めて、集めた情報を脳内(実際は紙も使う)でごった煮にする。ここでは結論を求めない。とにかく面白がって色々組み合わせて追加して、「新生物」を生み出す。

(3)前の段階で自分の中に、アイデアの卵があふれそうな程に満たされているはず。このまま続けると恣意の詰まった、つまらない結論になるので、一旦放置する。寝ている時やたまたま街中で目にしたものと結びつくなどして「ひらめき」がやってくる。(4)

(5)でてきた「ひらめき」を具体的な形にする。ネガティブチェックも行い、アイデアを説得力のある良いものにする。


という感じ。とにかく「材料集めて、寝かす(無意識にまかせる)」という手法が一致していたことを嬉しく思った。 

 これには2つの示唆があります。 「寝かす前に溢れんばかりのネタ元を持っておくこと」「一気に答えにたどり着こうとせずに一旦寝かすこと」。これさえ守れば、いいアイデアが出やすいことは、私も実証済みです。お試しあれ。というかぜひ本書を一度読んでいただきたい。


 蛇足ながら、一点だけ添えさせていただくと、実はこれらのアイデアだしの中でもっとも重要なのが(0)の課題の設定の部分だったりします。なにをしたいのかが明確でないのに、それを解決する一番良いアイデアなんて出るわけがありません。 

 クライアントから依頼される場合ならともかく、これからは自らの課題設定の脳力も重要になってくるのだろうな、とこのエントリをまとめながら感じました。


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