sakaikの日々雑感~日常編

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未来を予測する技術

未来を予測する技術 (ソフトバンク新書 46)

未来を予測する技術 (ソフトバンク新書 46)

 「地球シミュレータ」によって未来を予測することを紹介したかった本、、、、だと思う。全体に散漫な構成で、はっきり言って伝えたいポイントがどこにあるのか理解できなかった。誰に何を伝えたかったのだろう。

 地球シミュレータそのものに予め興味を持っていて、よりその技術に近い人の話を聞きたい、という人には楽しい本なのかもしれない。


 7章で述べられている「観測データが粗ければ、当然予測の誤差も増大する。(略)シミュレーションの向上が、観測技術の向上、観測ポイントの選択にまで助言を与えられるようになっ」たという点には非常に共感した。

 シミュレーション以外のコンピュータシステムに於いても、入力値が正しくなければ正しい結果は得られない。あるいは入力されていないデータを検索することはできない。コンピュータ以外の世界でも、正しい情報を元に適切な判断を行うのであり、誤った情報が誤った決断を誘導することは避けたいところだ。

 裏返せば、正確な情報をいかに活かすかは、本書でいうシミュレーション、その他の世界でいう「判断ロジック」の優劣にかかっていると言えよう。


 正しい情報と正しい判断ロジック。これらがそろってこそ、よりよい「未来予測」ができるというメッセージと受け取った。