- 作者: デールカーネギー,Dale Carnegie,香山晶
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 1999/10
- メディア: 単行本
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「人を動かす」を読んで以来、ずっと気になっていた、デール・カーネギーのもうひとつのベストセラー「道は開ける」。ようやく読みました。
オリジナルの本が60年以上も前に書かれたとは思えないクオリティです。
「悩んだり心配したからといって好転しないことは、悩まない、心配しない(そのかわり対応、対策を考える)」をモットーとする私にとって、非常に共感する1冊です。
「悩み」への対処のしかた(後述抜書)、ストップ・ロス・オーダー(損切り)という考え方、など、示唆に富んだ話がたくさん紹介されています。
ローマのエピクテトスが2000年ほど前に「幸福への道はただ1つしかない。それは、意志の力でどうにもならない物事は悩んだりしないことである」と言ったという話は、前述した私のモットーとぴったり一致して驚きました。
また、1日単位で生きていこう、という提言も感銘を受けました。もちろん5年後、10年後という先を考えることは重要だと思いますが、そこに向かう一歩一歩は「今日」の積み重ねなのです。このことを強く意識するのとしないので、何回目かの「今日」を過ごすときに差が出るのは明らかだと思いました。
(普段の仕事でも、オシリが決まっている時のほうが集中して捗りますよね。17時の会議までにまとめなきゃいけない、13時には電車に乗らなきゃいけないなどなど。大変なことでも「とりあえず今日は頑張ろう」というだけで、我慢もできるし集中力も全然ちがうものと思います)
「悩み」への対処のしかた4ステップ:
1.悩んでいる事柄を詳しく書き記す
2.それについて自分にできることを書き記す
3.どうするかを決断する
4.その決断をただちに実行する