sakaikの日々雑感~日常編

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名前買いを起こせ

「名前買い」を起こせ!

「名前買い」を起こせ!

 んー。完全に勘違いしていました。「名前を指定されて購入されるようなものを」という話かと思ったら、それって「指名買い」っていうんですね(笑)。

 本書は「名前買い」。何かの購入を検討しているときに、ぐっと来る名前ってありますよね。名は体を表すという言葉もあるとおり、同じ商品でも、それに付けられたラベル(=名前)によってモノの印象ががらっと変わるものです。そんな話を、たくさんの事例を紹介しながら説明してくれている本です。


 もっともらしい説明はついているけれども、結局はすべては主観なんだなぁと感じさせられたのが、「カフェに花の名前をつけちゃう(悪い)事例」。 2つあるデメリットのうちのひとつとして「この名前だと花があまり好きでない人が敬遠する」と説明されていましたが、「花のある店は落ち着かないから利用しない」というのはあくまでも著者ひとりの感想であって、視点を変えれば、花が好きな人が好んで利用するお店になるとも言えるわけです(もちろん名前に恥じないサービス内容があることは必須ですが)。 

 こういった、結局は主観であるものに対して「客観性」を主張しようと試みているあたりは、眉につばをつけながら楽しく読ませていただきましたが、全体として

 ・自分のために(サービスに)名前をつけるわけじゃないんだよ

 ・名前(言葉)によって商品の印象をぐっと良くすることができるんだよ

という主張には深く共感しました。


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