- 作者: グローバルタスクフォース
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/12/19
- メディア: 新書
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最近よくIFRSという言葉を耳にするけれども全然知らなかったので、とりあえず手に取ってみた一冊。予想していた以上に「しっかりと知りたい人」向けに書かれた本だったようで、ちょっと場違いなところに入り込んでしまったような気まずさがありました(笑)。
とにかく知ってよかったと感じたのが、「ルール主義の従来型(米国型)基準に対して、原理原則型である」ということ。
会計基準に限らずあらゆる現場で「こうしなさい、あぁしなさい」「これをしてはいけない」というルールが決められる一方で、そのルールが本来目指していた「心」が語られることは、滅多にありません。決められたルールの表層的な言葉に適合するか否かを判断するだけの能力が磨かれる仕組みであると、常々感じていました。
IFRSそのものについては、私の読み進めるモチベーションの問題もあって、あまり理解できませんでしたが、こういった「なんのために」の部分が語られる原理原則型の基準が採用される流れに、世界が向かっているのかな、というのを感じることができました。
著者チームの思いとは違ったかもしれませんが、個人的に得るものがあった、読んで良かったと思う1冊でした。
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