いちばんわかる金融のしくみ―為替・株式・債券市場と世界経済の行方が1冊でイッキにわかる!市場予測の第一人者が書いた、マーケット新常識!
- 作者: 宇野大介
- 出版社/メーカー: 成美堂出版
- 発売日: 2010/04
- メディア: 単行本
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
少しは知っておいたほうが良いかな、と思い、未知の領域に足を踏み入れてみた、その一冊。自分が全然知らない情報が次々にインプットされていくのは、本当にわくわくするものです。
教科書的に網羅性高く淡々とまとめられている本かな、と思っていたらとんでもない。一応世間で「常識」と言われていることの説明はおさえつつも、著者の主張がバンバン入る(笑)。でも不快な感じではないです。いわゆる自分の考えを表明する時に大きく2つの方法があって、ひとつは「あっちはだめだよ(だからこっちがいいよ)」方式と、「こうするとこんなにハッピーになるじゃん」方式なのですが=言い換えると前者は消去法方式、後者は積極方式と呼んでも良いかもしれませんが=この本の主張方式は後者。
どの程度理解できたかわかりませんが(たぶん既に大部分忘れている^^;)、とても気持ちよく読み進めることのできる本でした。
本書を読んで一番びっくりしたのが、「オフバランス」の説明。よく耳にはしていたので、「通常は適切に保つバランスを、大きくどちらかに偏らせる何かかな、、」などと漠然と思っていたのですが、この「バランス」は、バランスシートのことだと! 貸借対照表に載せなくて良いような方法で管理するテクニックのことらしい。
どうしても私には「BSに載ると色々面倒な事言う人もいるから、形を変えてBSに載らないようにして資産を見えにくくしちゃおう」というようにしか思えないのですが、BSに載せないメリットって結局なんなのだか、今後機会がある時に少しずつ理解していけたらと思っています。いずれにせよ「オフバランスはバランスを崩す事ではない!」というのが最大の得物でした(笑)。
.