sakaikの日々雑感~日常編

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ジロ・デ・イタリア2010第5ステージ。アラシロ・デー!

 ジロ・デ・イタリア第5ステージ。Novara - Novi Ligure の 162km のコース。

レースは序盤に逃げを決めた4人のうち3人が最後まで逃げ切ったという淡々とした展開。集団はあと少しだったのですが、4秒届かず。そんな特に大きな見所もないレース展開ですが、ただひとつ普段のこんな展開と大きく異なることがりました。それは「3人のうちのひとりがアラシロであったこと」!!!


 序盤で何度もアタックがかかりながらもなかなか決まらなかった中で、アラシロのエスケープが決まったことで、追走が安定化。「10kmあたり、追走は1分縮める」という計算通り、集団は絶妙な差を保ちつつ追走していたのですが、、、最後1.3km付近だったでしょうか。アラシロの最後の猛スパート。他の2人も一瞬間が開いたようにも見えたけれどもしっかりついてきて、それでも牽制することなくアラシロ引き続け、最後はピノーの勝利。結局アラシロは3位だったけれども、捕まるか逃げ切るかのギリギリのところで最後まで逃げ切ってくれたのには興奮しました。

 実は私は用事があってリアルタイムでこの中継を見ることができず、GREEのコミュなどで経過を教えてもらっていたのですが、それを見ながら電車の中で声を上げそうになりましたよ。

 cyclingnews でも絶賛(ですよね?)。

Like Voeckler, it was another Bbox Bouygues Telecom rider, one who also rode last year's Tour, involved in the successful break today. Yukiya Arashiro undoubtedly won himself a legion of fans in Italy after his performance today, taking third but providing the spark for the breakaway's birth and the impetus to take it all the way to the finish.

(cyclingnews より: http://www.cyclingnews.com/races/93rd-giro-ditalia-gt/stage-5/results)


 アラシロ自身のコメントも。


Arashiro was thrilled in the finale. "I was thinking of all the Japanese people who are watching the Giro d'Italia on J-Sport," he said. "This was my main source of motivation. I could imagine everyone in Japan shouting while I accelerated towards the finish. It gave me a lot of strength."

(cyclingnews より: http://www.cyclingnews.com/news/motivated-arashiro-makes-breakaway-succeed)

@dragonsfanatic さんの翻訳

「日本でJ-sportsで生中継を見てるみんなのことを思って走った。それが自分の最大のモチベーションに。自分がゴールへ駆けているのを見て皆叫んでるだろうと。それが力をくれた」

 泣けます。。。



 数年前。世界選手権などの大会映像で、空撮の端っこに小さく映っているだけで「日本人が走っている!」とはしゃいでいた時代がありました。全体18周くらいの周回コースで、速度が上がり始める10周くらいまで集団に残っているだけで「この速さについていっている、すごい」と解説者は絶賛していました。

 もう、そんなことじゃ喜べませんね。後戻りできません!

 あとは

  ・なんらかの賞で、日本人初(レース後の)表彰台

  ・日本人初ステージ優勝(あるいはワンデー優勝)

  ・日本人初、集団スプリントでの勝利

  ・日本人初 グランツールのジャージ(想像しただけで震えてきます)

      そして、マイヨ・ジョーヌ!!!

  ・日本人初 グランツール優勝!

 まだまだたくさん、楽しみは残っていますね。様々な運が味方して一気に登り詰めてしまうケースもあり得たとは思いますが、こうやって一歩一歩実績を重ねてくれることに、ファンとしてはうれしさ一杯です。楽しみがいっぱい残りますから^^


 今日のこのステージがどれほどすごいことなのか。それを理解できるようになるために今まで10年近くロードレース観戦をしていたのかもしれない、と、ふと思いました。

 書きたいこともたくさんあるのですが、もう何を書いていいのやら。興奮しました。このステージは(加工せずに)このままDVDに焼いて保存版です。


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