4月大歌舞伎夜の部・白浪五人男の通しを見てきた。総じて、よかった。大満足。
見るたびに七之助のファンになっていくようだ。2月歌舞伎座・三人吉三のおとせ、そして今回の千寿姫と浜松屋倅宗之助の二役。非常に好演だった。
勘九郎は やはり台詞回しが絶妙。単調になりがちな七五調の台詞も、緩急付けつつ惹かせるしかけが満載。
日本駄右衛門としてはちょっと線が細いかな、、と心配していた仁左衛門も、貫禄たっぷりの熱演。忠信利平を演じた信二郎も、見るまでは実は「5人の中ではちょっと格が落ちるかな」と思っていたが、そんなことはない。どっしりとした役っぷりに好感をもった。
とても満足である。
苦言を呈するとすれば、客。笑い処を勘違いしている人が多いのは如何なものか。そこ、笑うところじゃない! シリアスなシーン。
折角通しで見たので、後ほど気が向いたら全体のまとめ(観劇メモ)でも書こうかという気になっている。