sakaikの日々雑感~日常編

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三人吉三

 昨日はclub-fort の仲間達と歌舞伎座に出かけてきました。私が初めて歌舞伎を見たのが4年前の2月。演目はその時も同じ三人吉三でした。あれ以来ハマった私。今回は2人の「はじめて」の方と一緒でした。お二人とも気に入ってくださったようで少しほっとしています。

 舞台の総評としては、良くも悪くも淡白だなという印象でした。当然ながら玉三郎は裾を引いたままなので、お嬢としてぶっ変わりきっていない印象があるし、黙阿弥独特の心地よい75調も全体的にあっさりと流れてしまっている気がした。20日を過ぎてまだ台詞を間違えるという場面もあったのは初役の緊張感からか。 仁左衛門のお坊も聞いたこと無いなぁと思っていたらやはり初役だったようで、仁ン玉コンビで見られるうれしさはあるとは言え、やはりここは三人中初役は一人にしてほしかったところ。

 でも、おとせを演じた七之助も特に大川端の場でとてもきれいだったし、火の見櫓の場での演出には目を見張るものがあったし(非常にわかりやすい!)、全体としては満足度の高い三人吉三だった。

 「お祭り」でも改めて、江戸男をやらせたら三津五郎は随一だなと感じた。次はいついけるだろうか。四月には白波五人もあるし、俳優祭もあるし、悩ましいところである。