芝雀さんが、ついに五代目雀右衛門になりました。
「最初に見たものを親と思う」じゃぁないですけど、はじめて見た歌舞伎で、恋湊博多諷の小女郎で拝見して以来、ずっと応援していました。オッカケするわけでもないし、特に積極的な情報収集をしているわけでもない、軟弱なかくれひいきですが(笑)、見るたびに絶妙な演技にほれぼれとしていました。
そんなわけで、初日を観劇に行ってきました。雀右衛門になりました、っていう正式な(?)ご挨拶が、公の場で初めてなされる夜の部です。口上があるので。
口上では、新雀右衛門の直接のエピソードよりも、先代雀右衛門の思い出に関する話が多かったのは、それだけ先代の持っていたものが大きかったと言うことと、先代との思い出が多い重鎮たちが口上に勢揃いしていたことの両面があるのでしょうが、少し寂しくは思いました。五代目自身が多く語られるようになってほしいと思いました。きっといろいろやってくれると期待しています。きれいなばかりでない、源氏店とかお嬢とかをさっそうと演じる姿も見てみたいものです。あと四代目で感動した将門のような鬼気迫るものも。
今後のご活躍を祈念いたします。
雪姫を見ながら嬉しくてぶるぶる震えていました(笑)。
