読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

sakaikの日々雑感~日常編

sakaikの日々の雑記。食べ物、読み物、お出かけ(旅行)などなど

はじめての将棋大盤解説会参加

 以前より、機会があれば一度行ってみたいと思っていた「大盤解説会」に、はじめて参加してみました。
ちょうどスケジュールの合う行きやすい場所で、行きやすい時間に、行きやすいお値段(無料)での開催ということを、朝の電車の中で知って、急遽決めたのでした。

 行ったのは、第63期王座戦の第1局。羽生-佐藤天。横浜での対局ですが、大盤解説は大手町の日経新聞社本社2階のカフェスペースにて。
どれくらいの人が来るのだろう、棋士が出てきて1時間くらい前でお話して終わりなのかな、などと分からないことだらけで到着した会場には、、、、17:25頃で、148番目でした。 たぶん200くらい座席が用意されていたのだと思いますが、立ち見も多数。

 18時に、森内九段、加藤桃子女流王座女王が登場。万雷の拍手。
ここまでの手順をなぞりながら解説。現地は夕食休憩(夕休)に入っているので、ここで「次の一手クイズ」。加藤女王、森内九段の2つの候補プラス「その他」の3択で、用紙に記入して投票しました。自分なら銀が突進したいなぁと思っていたら、森内さんもその手で恐れ多いやら。(そして実際に指された手も、それでした)
 投票のため、という意味も含めてか、18:45から30分の休憩。19:15再開。投票は 18:55頃に締め切った模様。

 19:15になり、ふたたびお二人が登場。このとき既に19時再開の対局では手が進んでおり、早速「次の一手」の正解発表。景品は羽生さん、天彦さん、森内さんの(と言った気がするけどちょっとよくわからなかった)色紙、計30枚!!! 幸いにもクイズには正解していたので、プレゼント当たるかな、、、と期待していましたが、残念。同じ名字の人が呼ばれて「ドキッ」としたけど、私じゃありませんでした。
 その後、大盤での検討再開。後手天彦さんが攻めきるか、先手羽生さんが受けきって反撃するか、というのがポイント。様々な変化を順に読んでいって、その中のいくつかは詰んでしまったり、するすると逃がしてしまったり。普段ひとりでオンラインでのみやっている私は、プロの検討のテンポ感がとても新鮮でした。意外とじっくりと積み重ねていくものなのだな、と。
 「加藤さんはどう思いますか?」「私はぁ、、、、58歩、76歩、53歩、77歩成、48玉、66桂と行ってからぁ、、、、」と早口で語り、分かっている人の頭の中では、この早さで普通に脳内で駒が動いているのだろうなぁと感心したり。

 そんな事をしているうちに、時刻はあっという間に21時。スタッフからメモが入り「会場のコーヒー屋さんがもう閉まるので、欲しい方はお早めに」とのアナウンス。ついでに休憩時間に突入。私はこのタイミングで会場をあとにしました。
 21時の直前あたりから、2人、3人と席を立つ人が見え始めましたが、それまではほとんど誰も席を立たずに集中して話を聞き、自分の頭の中でもいろいろと巡らせているであろう様子がとても印象的でした。会場では23時を限度として、終局まで解説会が続けられるとのことでした。知り合いと行っていたら、一層面白かったかもしれないなとも思いました。

 森内さんと加藤さんを見て、やっぱり棋士の人たちってすごいなぁと思いました。検討の説得力ももちろんのこと、最初から最後までマイクをもって基本的には自分たちだけで場を作るのです。盛り上げたり、違うエピソードを紹介してみたり、手が進めば解説に話を戻したり。数百人を前にして何時間もの場を持たせるって、大変なことですから、こういうワザも含めて「棋士」なのだなぁと感心しました。
 森内さんって、テレビで見ていた印象では口数は多くないし、淡々と事実を語る系の、こう言っちゃぁ悪いですけどお話のあまり面白くない人、というイメージを持っていたのですが、どうしてどうして。相方の加藤さんに対しても、会場に対しても、たいへんな気配りをなさる方でした。 私も(セミナーなども含め)いろんな人の話を聞いてきた中で、下手な人の話を聞いていると眠くなったり腹が立ってきたりするほうなのですが、森内さん加藤さんのお話は、眠くなるどころか、時間を忘れて聞き入ってしまいました。

 あと、会場に来ていた、まわりのみんながこういうのを好きな人なんだなという環境も、新鮮でした。前日の竜王戦挑決での脇システムについて語っている声が聞こえてきて「脇システムになったんだよ」「それってどんな?」「46角、64角と向かい合う・・」「へぇぇ、それって歩突かれたらどうするの?」「角を交換しちゃう」みたいなお話など、聞き耳を立ててしまいました(笑)。

 うん、面白かった。
ただ、時間はかかる趣味ではあるので、こういう場をゆったりと楽しめる心の余裕が持てるようには、今後もなっていきたいところです。しょっちゅう取れるわけではない、贅沢な時間でした。
 勝負は、私が会場をあとにしたちょうど1時間後、最後にトドメに使うべき金を合駒請求されて手放してしまった天彦さんが投了しました。会場、沸いたんだろうなぁ。


 私も今回、勝手も分からずにドキドキしながらの初参加でしたが、興味あるけど一歩踏み出せていない方の参考になったらいいな、と思います。

 まとめ:

・将棋好きなら、行ったらきっと面白い
・途中休憩あるけど、基本的にずっと終局までやる
・ずっと棋士の人がしゃべってくれる。人前で検討すること自体をたぶん楽しんでいる感じ
・会場や対局によって違うとは思いますが、開始30分前に行っても100人以上の人。
・最後まで居られない場合の「帰り時」は結構難しい(笑)。いや、予定があるなら普通に途中で出ちゃえばいいんですが、あまりにもみんなが帰らないので(笑)


/