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sakaikの日々雑感~日常編

sakaikの日々の雑記。食べ物、読み物、お出かけ(旅行)などなど

夕張訪問

 夕張市を訪問しました。「その土地の空気を吸ってみたい」シリーズです。札幌で車を借りて、岩見沢経由、山を抜けて夕張に入りました。盛りだくさんで、自分自身の中でもまだ消化しきれていない部分も多いので、もうとにかく吐き出すぞの勢いで雑多に箇条書きで。

岩見沢から夕張に向かう道沿いには、旧国鉄万字線の跡が。朝日駅跡、美流渡駅跡に立ち寄りました。美流渡から少し離れたところに「万字線鉄道資料館」がありますが、無人のため、見学にはTELが必要。
岩見沢から夕張に向かう道。山に入ったら夕張の人里に着くまで、2台の車しかすれ違いませんでした。うち一台は警察車両。
・同道にて、きつねたちに会いました。おっ、と思ってハザード出して停まったら、後ろからトコトコと走り寄って来ました。ごめん、何もあげないことにしているんだ。「なんだよ、シケてんな」という感じの目が印象的でした。いやキツネってそういうもんか(笑)。
・夕張へは当初、電車でと考えていたけど、車にして正解。本数が少なすぎるのと、電車で夕張駅に着いても徒歩じゃ行ける範囲が限られすぎて。
・駅前の屋台村(飲食店街)、結構満席で予想外。ポツポツと観光客らしい方も居ましたし、あとは工事関係なのかな、肉体系お仕事の方もたくさんいらしていました。
・駅前の屋台村では、当然、ラーメンをいただきました。黒い麺が印象的でした(炭鉱をイメージしたのだと思います。しっかりした麺で、私、好きです)
・うまく(お昼を食べる)タイミングをあわせて、夕張駅に電車が入線する珍しいシーン(?)に遭遇できました。やっぱり車両があると駅は一層絵になりますね。
夕張駅+観光案内所。うしろにマウントレースイのホテルがでーんと控えている前に、ちょこんと存在して可愛らしい感じ。観光案内のおばさまに丁寧に対応していただき、いろいろな話を聞かせていただきました。昔、駅はもっと上のほう(もっと先)にあったのが、短くなって今この位置に来たんだって。
・夕張に来たらまずは何はなくとも「石炭博物館」。まったく知らない炭鉱の世界でしたが、そのハードさに驚きました。記録写真的に残された、息づかいの聞こえるような映像の数々に、色々考えさせられました。炭鉱の中で弁当を食べる写真に付けられた(おそらく被写体の方の)コメント「おめ、こんな所で飯食ってる写真、俺が辞めるまでは嫁に見せんなよ。あいつ今でも俺が事務所に上がって昼食ってると思ってんだから」みたいな内容。うまく言えないけど、その方の気持ちを感じてぐっと来ました。
・炭鉱博物館後半の、まっくら探検コーナーは、非常に浅い位置ではあるけれども、実際の炭鉱跡に潜ることができて興味深い。結構寒い。ヘッドライトを借りて入ります。温度8度!
・炭鉱博物館には、私がいる間には人っ子一人おらず。特に後半の炭鉱内など、女性の一人歩きでは怖いかもなぁと感じました。
・駐車場に戻ってみれば、私の車のほかに2台ほど停まっていたので、博物館に行かれたのかも。
・炭鉱博物館周辺には、数々の、閉鎖した施設が。化石とか遊園地とか。炭鉱都市であり、12万都市でもあった夕張の、歴史の流れの中で悩み、苦しんで、藻掻いた跡なのだと感じました。政策の失敗により、とヒトコトで語られるけど、方向がそもそも論外だったのか、やり方次第では何とかなったのか。 たった数時間この土地の空気を吸っただけで分かるものではありませんでした。
・石炭は美しい。いろいろな石炭が展示してありました。黒々として、光が当たるとキラキラする「濃い」感じの石炭に、心を奪われました。そうか、基本的に炭素って美しいのか。私たち自身もほとんどが炭素ですし。
・石炭博物館での展示(当時の作業の様子を説明するための人形)が非常にリアル。ただ、ここまで作り込む必要があったのか、こういったドンブリなコスト感覚が破綻への道を拓いたのではないか、と考えさせられた。逆に言えば、非常に作り込んであるのでまだ見ていない人は見に行くべし!
・「救護隊員綱領」および、それと一緒に展示されていた格言(?)は、炭鉱でなくても通用すると感じた。「なんとなく」仕事をしている人に読んでもらいたいところ。
・炭鉱博物館に入る道路の真ん前の、夕張神社におまいりしました。長い階段の上にある立派な神社です。東郷平八郎が書いた「夕張神社」の看板(?)があります。御朱印を頂戴したかったのですが、残念ながら神職様はご不在だったようでした。
・シューパロダムに行きました。大夕張ダムを沈めるほどの大きなダムです。昨年末からでしたか(今年からでしたか)試験湛水をしていて、集落や学校や橋、そして大夕張ダム自体が水の下に沈みました。
・シューパロダムへの道は、砂利の登り道。切り返しで細く、、、という話を事前に見ていたのですが、他の車もほとんどなかったこともあってか、運転に困りそうな道とは感じませんでした。
・平日日中という時間設定もあったのでしょうか、ダム事務所には他の観光客はなく、事務所のお姉さんに、たっぷりとお話を聞かせていただきました。駅でのお話でも得るものは多かったのですが、とにかくここで伺ったお話の充実していること!私の疑問に思っていた「夕張、何故?」の多くに、合点が行きました。
・12万都市(住民票を移さない「幽霊住民」を入れると15万を超えていたのではないかとの話もある)が1万人を切るまでの流れ。最盛期の街の、お祭りの雰囲気。ひとえに「炭鉱」と言っても、複数の会社が入っていたこと。8軒長屋がたくさん作られて、それぞれの集落に一万五千から二万くらいの人がいたこと。閉山後にそういった住居等を片付けていった会社、そのまま放置していった会社があること。作業員として来ていた様々な国籍の人に対する、残念ながらやっぱり差別のようなものがないわけではなかったこと(それが差別というレベルなのかからかいというレベルなのかは分かりませんが)。本当に来てよかったです。私の触れたかった夕張に、それでもほんの僅かではありますが、触れることができました。
・三菱大夕張鉄道の車両保存地も見てきました。先端の尖った、力強く格好良い記者がありました。車両に書かれた三菱マークがまたオシャレ! 客車に入ってみた第一感が「999みたい!!」でした。(999は座席は緑ですが。これは青)
・JA夕張市農協に寄って、切ってあるメロンをいただきました。ちょうど閉店間近(16:30ジャスト)でしたが、対応していただき、500円でたぶん八分の一くらいのサイズ?をいただきました。甘いことは言うまでもなく、口のなかで溶けるような感覚で、メロンにありがちな筋っぽさや水っぽさがまったくないのが印象的でした。ただ、私のメロン愛のレベルでは、じゃぁこのハッピーな味をいただくために3,000円や4,000円出すか、と言われたら、うーん、他のものを買いたいなぁ、という感じではあります。 とはいえ、記念にひとつ買って家に送ろうかともちらっと考えたのですが、閉店間際であまりゆっくりできる雰囲気でもなかったので、諦めました。
・山を下って、滝の上公園に寄りました。滝、大好き! 橋の上から正面に見える、袋田形式の斜めに落ちてくる幅広の滝と、横に見える細いながらも水量のある滝をいっぺんに眺められる幸せな空間でした。天気が良ければもっとじっくり楽しめたのですが、傘を差しての鑑賞となりました。
・あとは、高速に乗って、キウスパーキングエリア(全部かたかな)などに寄りつつ、札幌市内に戻りました。8:30に車を借りて、19:30に戻り。たっぷり11時間の旅となりました。
・まとめると、とにかく自分の触れたかった夕張の一端に触れることができました。報道で知る「財政破綻した街」という言葉だけでは分からない、背景、産業、空気などを感じることができ、帰りの車の中で(ひとりなのに)「来てよかったぁ」と何度もつぶやいていました。

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