sakaikの日々雑感~日常編

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ソーシャルメディア時代のビジネスメッセージ59の届け方

 平野さんの本は、その姿勢に共感することが多く、読んでいて心地良いですね。人と人とのコミュニケーションの基本をとても大切にしているからでしょう。

 受け取ってイヤな気分になるメッセージというのは、押しつけがましかったり、発信者の言いたいことを言うだけだったりと、とにかくその根底に「騙して買わせてやろう」という黒い魂胆が見え隠れするものです。

 本書では「"伝わった"というところまで達成して、始めて "伝える" 行動が完了する」という基本原則を大切にして、どうやったら "伝わる" のか、その極意を紹介しています。いや、正確に言うと何一つ極意といえるものなんてないのです。「おまえ、これ、伝われ!!」と命令したって伝わるものじゃないのですし、「誰にでも常にこうやれば、伝わる」というものがあるわけじゃないので、どのような距離感やどのようなシーンで、どんなことを考えたら良いのか、その発想の起点をや考え方の例を紹介しているに過ぎないと言うべきかもしれません。 

 「うまく伝わらない」と悩んでいる人には、「こういう事を考えるって方向もありだよ」という話をいっぱい聞けることで、新しい世界が開けるかもしれませんね。ぜひ読んでもらいたい一冊です。

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