sakaikの日々雑感~日常編

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ツール・ド・フランス2011・第12ステージ

 今年もツール・ド・フランスが始まりました!(遅っ)

1級山岳を越えて、ツールマレーを越えて、リュザルディダンのゴール。2003年、ゴールまであと10km地点付近の右カーブで、観客の荷物と接触してランス・アームストロングが落車した、あのリュザルディダン。2001年、ライセカがあのせわしないゴールポーズで世界を沸かせてた、あのリュザルディダン。その山頂ゴールです。


 今回のステージの展開を簡単に言うならば、フランクが飛び出し、ヴォクレーがマイヨジョーヌを守り、コンタが遅れたステージでした。あ、優勝したのはサミュエル・サンチェス

 リュザルディダンへの登りは見所満載でした。シュレック兄弟のほか、バッソ、エバンス、クネゴ、コンタ、そしてヴォクレーとそのアシストのピエル・ローランが残る展開。その先には逃げていたサミュエルサンチェスとヴァネンデール。

 アンディが仕掛けコンタが追い、フランクが仕掛けバッソが追う。バッソも仕掛け、エバンスも仕掛け、飛び出したのはフランク。先頭の2人に追いつきそうにもなったけれども気づいた2人も加速。サミュエルサンチェスが最後まで逃げ切りました。天を指さし感極まったように雄叫びを上げるサンチェス。誰に向けての勝利だったのでしょうか。

 サンチェス、ヴァネン(7sec)、フランク(10sec)がゴールした後は、30秒遅れでバッソ、エバンス、アンディ。35秒クネゴ、43秒コンタ。その後ろから、ピエル・ローランにつれられた(最後は前に出た)ヴォクレールがゴール(50sec)。ゴール後すぐにピエルローランに手を差し出し、逆にピエルローランに抱擁されるヴォクレール。感謝と尊敬と、「一緒に守った」という充実感が顕れた2人の表情でした。Sサンチェスにステージ勝利のお祝いを言った後に密かに雄叫びを上げていたヴォクレーの姿が、これまた印象的でした。

 フランス人にとって特別のこの日に、マイヨジョーヌを守ったということの重さを感じた、素敵なステージでした。

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