今年も夏が始まりましたね。海の中のゴワ街道でのセレモニーから、イキナリの4級ゴールな第一ステージ。
コースプロフィールなど: http://www.japansite.net/tdf2011/cource.php
やはり最初と最後はみんなでわーっと集まって走る、そんなステージレースが好きです。TTで始まったり、最後TTで三々五々帰って行ったりするようなのって、せっかくすごい選手たちが一堂に会する機会を放棄しているようで、ちょっと残念な気分。なので今年のコース設定は大歓迎です。
今年のルール変更で注目されていた、中間スプリントポイント。いままではコース上に複数設置されることが多く、ポイントも3位まで(6,4,2など)だったのが、今年はコース上に1カ所のみ、トップが20ポイントで15位通過まで与えられるという大変更となりました。案の定、逃げの3人が通過したあとの集団でも(まだ4位13ポイントも残っていますから)本気のスプリントが見られて、盛り上がりました。大成功のルール変更だと思います。スプリントポイントを通過したあとの集団のニコニコと浮ついた様子といったら、、、、こちらまでニコニコしてしまいました(笑)。解説の栗村さんいわく「ゴールごっこ」。まさに選手たちにとっても、そんなちょっとしたお祭りだったのかもしれませんね。
第1ステージ、3人の逃げは約20km to Go で捕まり、しばらく後に集団中前方で大落車(右側の観客にぶつかり、左側に伝搬して路全体をふさぐ形)。これにコンタも巻き込まれて、トップから 1:20遅れでのゴールとなりました。
10kmの1度目の大落車で73人が残り、2度目の2km付近の落車で31人が残ったようです。
1度目の落車で生き残った(つまりいい位置取りをしていた)人数はチームごとに
8 | HTC-Highroad |
6 | Leopard Trek |
6 | Katusha |
5 | RadioShack |
5 | Quickstep |
4 | Sky, Lampre, BMC, Lotto, Cofidis |
3 | Garmin, Europcar, Astana, Movistar |
ほか、Saur, Rabo, Liqui, FDJ AG2R, Vacan が2または1人。
ゴール時点のタイム(救済含む)リザルトで見ているので、実際にはSaxoなど落車を逃れた選手がいたけど後ろに下がったのかもしれませんね。
先頭集団(2度目の落車(2km付近)の救済含む、0:06以内のゴール)の総合ジャージを一時的でも着るかもしれない系などめぼしい選手は、
エバンス、バッソ、クレーデン、フランク、ヴォクレー、ヴィノ、カンチェ(以上トップ31=リアルで先頭集団ゴール)、
アンディ、ライプ、バッソ、ウィギンス(以上救済により 0:06差)
などなど。
一方、1:20を失ったのは、S&LLサンチェス、コンタドールなど。
うーん、コンタ、いきなり緊張のスタートとなりましたね。去年はアンディのチェーン脱落のおかげで39秒差となったので、去年と今年の両者の力の差が変わっていないとすれば、この1:20というのは「致命的」かもしれません。 ・・・・・こんな形でアンディに総合優勝取ってほしくないので、1分半以上差をつけて最終的に勝って欲しいですねぇ~。
ということでこれから3週間、忙しくなりそうです。
追記:
・・・で誰が勝ったのか書いていないことに気づきました。
坂を登ってぐんぐんスピードを上げて勝ったのは、ベルギーチャンピオンジャージのジルベール。ヴィノが飛び出したりカンチェラーラが仕掛けたり、豪華な展開でした。
追追記:
チームプレゼンのガーミンの登場について。「女装」したアルカンシェルのハスホフトを囲んで他の選手らがそれを称えるようなポーズで登場しました。その演出について、Tannenbaumさんのコメント欄でひこたさんが情報をくださいました。
Wikipediaでの情報をあわせて整理すると、
・あれは、北欧神話の「トール」という神様。
・トールは雷神・農耕神。雷神てのはギリシア神話のゼウスとかローマ神話のユピテル(ジュピター)みたいな。
・武器はミュルニョルという鎚(ハンマー)
・「スリュムの歌」のエピソードで、大事なミュルニョルがスリュムという霜の巨人に盗まれてしまう。さぁたいへん。
・トールとすごく仲のよかった、いたずら好きの神様ロキがスリュムのところに「返して」と言いに言ったら、「フレイヤを俺の嫁にしろ」と言われた。ちなみに、ミュルニョルは、このロキが名工に作らせたもの(騙して作らせたらしい)
・神様たち、困った。光の神ヘイムダルが「ユー、女装して行っちゃいなよ!」とアイデアを出して、そうすることに。
・トールはフレイヤに変装(女装)し、ロキはその次女に。
・騙されるのかよスリュム(笑)。うっかりフレイヤ(のふりをしたトール)の膝の上にミュルニョルを置いちゃった!
・こうなりゃ瞬間湯沸装置のトールの本領発揮。ミュルニョルでスリュムをガツン!退治!
というシーンなのかな、といったところでしょうか(そもそも「女装」ではなく、もともとトールの髪が長いという解釈もあるかもしれませんが・・・)。
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