- 作者: 中川淳一郎
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2010/10/26
- メディア: 新書
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ウェブによる活動によって直接的または間接的に「儲け」につなげるためには、まずターゲットとなるひとに読まれなければならない。実際にはターゲットのみに読まれるような器用な選択的なことはできないから「多くの人に」読まれることを目指すことになる。
本書ではその「読まれる」情報発信のための着想やネタ作りについて軽妙なタッチで述べられている。
読まれるために「後追いでもいいんだ」「ちょっと勘違いさせてクスっとさせるくらいのタイトルをつける」など、真理ではあるが "ちゃんとした" 仕事をしようとしている身からは眉をひそめるような(はっきり言えば下品な)テクニックを紹介する一方で、加寿翁コーポレーションの鰹の情報ページを例に「ホンモノの力」の歴とした存在についても強く説いている。
つまり、プロが、自分たちしかもっていない一流の情報(実は本人たちにとっては当たり前の話が多いかもしれないが、世間のほとんどの人はそれを「あたりまえの情報」と思っていない)を披露することで結果として話題を集めるという、まさに「プロの復権」だ。個人的にも、こういった動きが広がり、ウェブ上に多くの「プロの情報」があふれることを期待したい。